□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2009年12月25日発行 第509号 ■ ────────────────────────────── 対米従属で凝り固まった絶望的な外務官僚 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 外務省を離れて6年余がたって、やっと私も外務省を客観的に見られるようになった。 かつての同僚たちを冷静に評価できるようになった。 そして客観的に外務省や外務官僚を見れば見るほど、外務省という組織と、その中で 右往左往する外務官僚が、救いがたい対米従属に堕している事を思い知らされる。 12月24日の産経新聞が、普天間基地交渉の経緯を特集していた。 そこで書かれていたのは普天間基地交渉が始まった当時の橋本龍太郎元首相の決断の際の 検証である。 今から思えば、普天間基地問題は、移転先をどこにするかが、当時から大問題であったこと がわかる。 そもそも移転先を日本が探さなければならない事自体おかしな話だ。 普天間基地を返還して欲しい、そのことだけを求めればよかったのだ。 橋本政権が誕生して1ヶ月あまりたった1996年2月21日、橋本龍太郎首相は3日後に 迫ったクリントン大統領との首脳会談を前に、普天間基地問題を持ち出すかどうかについて 熟慮したという。 その背景にあったのは、もちろんその前年に起きた沖縄での米兵による少女暴行事件だ。 橋本首相は決断した。 首脳会談で、「フテンマ」という言葉を口に出してクリントン大統領に返還を迫った。 今日に至る普天間移設問題のはじまりである。 その後4月17日のクリントン大統領との2度目の会談に向けて、橋本首相はみずから モンデール大統領とひざ詰めの直接交渉を行った結果、日米両政府は「普天間飛行場の全面返還」 で合意。4月12日のモンデール大使との共同記者会見でこれを発表した。 会見を終えて公邸に戻った橋本首相は、先回りして待ち構えていた秘書官の江田憲司と抱き合って 交渉の成功を祝ったという。 ところが、その後に難しい問題が控えていた。移設先をどこにするかであった。全面返還の合意は 代替施設の完成と引き換えになっていたからだ。 その後の迷走はいまさらここで書くまでもない。政権交代後の鳩山首相を追い詰める問題となって 鳩山政権を苦しめている。 私がこのメルマガで伝えたいのは次の事である。 産経新聞のその特集記事は、こう我々に教えてくれている。 橋本首相の最初の訪米勉強会が官邸執務室で開かれた時の事であるという。 外務官僚が普天間基地問題を首脳会談の議題とする事に次のように強硬に反対したというのだ。 「そんなことを首相が言えば恥をかく」 「安全保障の『あ』の字も分かっていないと思われる・・・」 驚いた。こんな事を言っていたとは。 私にはこのような発言をした外務官僚が誰であったか容易に想像がつく。96年の時点における 事務次官、北米局長を思い浮かべればいい。 度し難い対米従属だ。 日本は安全保障政策を語るな、考えるな。 日本は米国の安全保障政策に口を挟むな、米国が怒り出す。 そう言っているのだ。 この体質が、今、見事に国民の前に露呈した。 藤崎駐米大使の虚言騒ぎという形となって。 あの時も、今も、日本外交を誤らせるのは外務省であり、外務官僚である。 鳩山民主党政権の脱官僚は、外交においてこそ発揮されなければならない。 ______________________ 天木直人のメールマガジン 2009年12月25日発行 第509号 お知らせ 11月22日に行われた岡留元「噂の真相」編集長との対談DVDが 発売されました。以下のとおりご案内します。 『徹底討論 普天間基地と日米密約 民主党の思惑とは』 http://a.mag2.jp/i0wy (販売価格:1260円(税込)) ⇒YouTubeサンプル動画 http://a.mag2.jp/i0wF プロフィールページ http://a.mag2.jp/i0w9 ----------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------- 『徹底討論 政権交代で日本が変わる 民主党政権とメディア』 http://a.mag2.jp/i0wu (販売価格:1260円(税込)) ⇒YouTubeサンプル動画 http://a.mag2.jp/i0wW プロフィールページ http://a.mag2.jp/i0wf ----------------------------------------------------------------------- お知らせ ガザでの平和行進参加の中止 やむをえない事情によりガザ行きを断念しました。 これにともない、年末、年始のメルマガは休むことなく 書き続けます。

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