□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2009年12月24日発行 第507号 ■ ────────────────────────────── 核密約文書が佐藤元首相の家で見つかった事の衝撃 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ なぜこの時期に、佐藤栄作元首相の次男である佐藤信二氏(77)が、核密約文書が 自宅にあった事を公表したのだろう。 12月23日の朝日新聞のインタビュー記事を読むと、突然いま発見されたということではない。 前からこの文書の存在を知っていたものを、今になって公表したということだ。 「これまで積極的に発表しなかったのは、あまり意味がないんじゃないかと思ったからだ」 などと佐藤氏は語っているが、それは嘘だ。 墓場まで持っていくことに対する責任の重さに耐えられずに公表したのか、外務省にその存在を 知らせたのに、外務省がそれは私的な文書だと責任逃れをしたことへの腹いせか。あるいは 鳩山政権を窮地に追い込もうとする、米国、自民党などに迫られての告白か。 その背景を詮索するのがこのメルマガの趣旨ではない。 国民が目を光らせて成り行きを監視しなければならないのは、この動かしがたい密約の存在を前に して、鳩山政権が今後どう対応するかだ。 それは取りもなおさず鳩山政権の対米外交の基本姿勢を占う試金石となる。 果たして鳩山政権下の政治家たちが、自民党政権下の日米同盟を本気で見直そうと しているのか。 それとも普天間基地移設問題と同じように、岡田、北沢、小沢などの鳩山政権の政治家たちが ばらばらなままに迷走するのか。 なににもまして鳩山首相その人の定見とリーダーシップがあるのか。 結論から言えば、鳩山首相には日米同盟の将来に対する確固とした考えはない、米国を不快に させてまでも正しい日米関係を構築しようという意思も覚悟もない、というのが私の見立てだ。 そして残念ながらその事は、12月23日の新聞報道を見れば推測できる。 一つは12月23日の読売新聞の記事である。鳩山首相は22日の夜、首相官邸で次のように 記者団に語ったという。 「岡田外相のもとに有識者委員会をつくって議論している。今回の話も当然そこで議論して、 結論をいただくことにしたい」 これほど重要な問題を、有識者委員会に丸投げする態度には驚くばかりであるが、より深刻なのは 有識者会議の顔ぶれだ。 座長の北岡伸一東大教授をはじめ坂元一哉阪大教授など、自民党政権下で重用されてきた御用学者、 対米従属学者が、政権交代後も鉄面皮のごとく使われている。 他にもあまた有為な学者、有識者がいるはずだ。それにもかかわらず旧政権に忠誠を尽くしたような 者ばかりを新政権下の有識者会議に委ねるところが、岡田・鳩山政権の大きな限界である。 そして12月23日の産経新聞を読んで驚いた。 自らの外交ブレーンとメディアで書きたてられている寺島実郎日本総合研究所長が反米過ぎると米国に 敬遠されたからといって、鳩山首相は今度は知米派の岡本行雄氏へ乗り換えを模索しているというのだ (12月23日産経) これが産経新聞の冗談ではないのか。 もしそれが本当ならば、限りなく鳩山首相に失望させられることになる。 ______________________ 天木直人のメールマガジン 2009年12月24日発行 第507号 お知らせ 11月22日に行われた岡留元「噂の真相」編集長との対談DVDが 発売されました。以下のとおりご案内します。 『徹底討論 普天間基地と日米密約 民主党の思惑とは』 http://a.mag2.jp/i0wy (販売価格:1260円(税込)) ⇒YouTubeサンプル動画 http://a.mag2.jp/i0wF プロフィールページ http://a.mag2.jp/i0w9 ----------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------- 『徹底討論 政権交代で日本が変わる 民主党政権とメディア』 http://a.mag2.jp/i0wu (販売価格:1260円(税込)) ⇒YouTubeサンプル動画 http://a.mag2.jp/i0wW プロフィールページ http://a.mag2.jp/i0wf ----------------------------------------------------------------------- お知らせ ガザでの平和行進参加の中止 やむをえない事情によりガザ行きを断念しました。 これにともない、年末、年始のメルマガは休むことなく 書き続けます。

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