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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」第501号 次はアスベスト問題だ
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□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■    天木直人のメールマガジン 2009年12月20日発行 第501号 ■     ──────────────────────────────         次はアスベスト問題だ                ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  わけのわからないほど多く存在する独立行政法人の中に、環境再生保全機構というのがあるらしい。  その環境再生保全機構が今日(12月20日)の新聞に大きな広告を掲載していた。  その広告は一言で言えば、アスベストにより中皮腫や肺がんを発症している人およびその遺族には、 療養費、救済費を支給してやるから近くの保健所と相談して申請しろ、というものである。  私は税金から支払われて行われたこの巨大な広告を見て、新聞をたたきつけたくなるほどの怒りを覚えた。  数日前までの私であったなら、この広告を見過ごしていたであろう。  しかし今の私は知ってしまった。この国のアスベスト行政の欺瞞を。  たまたま私は数日前に、アスベスト被害者の講演会に呼ばれ、被害者の叫び声を聞いた。そしてこの アスベスト問題こそ、人の命を大切にするはずの鳩山民主党政権の、将来にわたっての一大課題となる だろう、いや、そうさせなくてはならない、と思った。  およそあらゆる薬害、労災の被害者の苦しみは壮絶である。  そしてこのアスベスト被害患者のそれもすさまじい。  40年もの潜伏期間を経て突然発症し、発症すればほとんど死にいたる。  死にいたるまでの多大な苦痛と巨額な医療費がさらに被災者を苦しめる。  新聞広告に出ている給付金などは、ないよりはましだろうが、巨額な医療費に比べれば すずめの涙だ。 しかも、その被害は、欧米ではとっくの昔に危険視され、禁止されていたアスベストの使用を 黙認し続けてきたわが国政府、官僚の不作為の被害なのである。  潜伏期間の終了とともにアスベスト被害者の企業訴訟はこれから一気に増えていくに違いない。  現にこの被害者もホンダを相手の訴訟を始めた。車両製造の過程で、そこに使われているアスベスト 粉塵を吸引し続けて被病したのだ。  アスベスト被害者はほとんどが発病して短期間で死亡する。だから、訴訟はすべて遺族が代わって 行っている。羽根さんは生存者として訴訟を起こしている唯一の人である。  アスベスト訴訟は、早晩、企業に対する訴訟から国家賠償訴訟に必ずつながっていくだろう。  そして、ここからが今日のメルマガの問題提起である。  被害者の救済はもちろん重要である。しかしそれは過去の責任追及であり尾、犠牲者の救済 でしかない。  より深刻な事は、この国でアスベストを使った建築物が何百万の単位で全国に存在することだ。  近年中にその耐久年数が一気におしよせ、改修、たて直しが行われる。  それにもかかわらず、その際に空中に飛翔するアスベスト粉末を適正に処理する政策が整って いないのだ。処理したアスベストが再び粉塵となって空気中に飛翔しないような適正な廃棄処理が いい加減なままに放置されているのだ。  これでは将来にわたって被害者が増え続ける。潜伏期間が40年ほどだから、我々の眼には 今は見えない。気づかない。  しかし子や孫の代で被害者が続出する事は明らかだ。  それにもかかわらず政治家は、行政は、被災者のすずめの涙の救済や補償でごまかそうとする事ばかり に熱心で、将来にわたっての政策の立案に無関心だ。まるで問題から逃げようとしているかのようだ。  同じく今日(20日)の朝日新聞に薬害肝炎訴訟の被害者から国会議員になった福田衣里子議員の インタビューが乗っていた。  「・・・(政治家になろうと)決断した理由は、一部の企業や官僚などの利益を守ろうとして まっとうな人々の命や健康を犠牲にする政治を断ち切り、命を大切にする政治に変えるためには、 やっぱり政権交代しかないと思ったからです・・・微力であっても『命を大切にする政治』の 実現に取り組みたいと思っています・・・」。  その言葉を信じよう。そうであれば、次はこのアスベスト問題に取り組まないと嘘だ。  自分が肝炎薬害で手一杯であるというのなら、他の同僚議員を募り、まとめあげて、この問題に 取り組んで欲しい。  私は政治家ではない。しかしこうして問題提起をした。  この文章が福田衣里子議員の目に留まることを願う。福田衣里子議員の秘書を通じて届く事を願う。  メディアがこの文章を見たならば、アスベスト問題の深刻さと行政のもたつきを指摘し、キャンペーンを 張るべきだ。  アスベスト問題で民主党政治家が動かなければ嘘だ。  メディアが国民に問題提起をしなければ嘘だ。  私はそれを見守っていく。        __________________________________________                       天木直人のメールマガジン 2009年12月20日発行 第501号  お知らせ  11月22日に行われた岡留元「噂の真相」編集長との対談DVDが 発売されました。以下のとおりご案内します。                               『徹底討論 普天間基地と日米密約 民主党の思惑とは』 http://a.mag2.jp/i0wy (販売価格:1260円(税込)) ⇒YouTubeサンプル動画 http://a.mag2.jp/i0wF プロフィールページ http://a.mag2.jp/i0w9 ----------------------------------------------------------------------- ----------------------------------------------------------------------- 『徹底討論 政権交代で日本が変わる 民主党政権とメディア』 http://a.mag2.jp/i0wu (販売価格:1260円(税込)) ⇒YouTubeサンプル動画 http://a.mag2.jp/i0wW プロフィールページ http://a.mag2.jp/i0wf -----------------------------------------------------------------------  お知らせ ガザでの平和行進参加の中止  やむをえない事情によりガザ行きを断念しました。 これにともない、年末、年始のメルマガは休むことなく 書き続けます。                               

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