■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2009年12月11日発行 第489号 ■ ────────────────────────────── 日米同盟の是非は事実に基づいて論ぜよ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 何が腹立たしいかと言って、北沢防衛相の発言ほど国民を馬鹿にしたものはない。 グアム視察に行ったかと思ったら、いきなり、「グアム移転は選択外だ」、「日米合意 から外れる話だ」、「うまく行くはずはない」、などと言ってのける。 週刊文春12月17日号がこの北沢防衛相という政治家の事を書いている。 参院選に1992年に初当選して以来、自民党から民主党まで六つもの政党を渡り歩いて 政界を泳ぎきり、大臣にまでなった処世術巧みな男。来年夏は参院選改選を迎える。すっかり 防衛官僚の路線に乗っかって存在感を示そうとしている、と。 そんな政治家は山ほどいるからいまさら驚かない。 許せないのは、事実を調べようともせず、政治的思惑から結論ありきの発言を繰り返している ことだ。 日米同盟を語る時、何よりも重要な事は日米同盟の現状を知る事だ。真実を知って議論しない事には、 まともな議論はできない。 また一つ、私は日米同盟の真実を知って賢くなった。 月刊誌「世界」の一月号に鎌田慧・斉藤光政氏の手になるルポ「米軍基地ミサワ」という記事がある。 秀逸な記事である。 その記事は、いまや米国の長距離先制攻撃(グローバル・ストライク)の最重要拠点の一つとなっている 青森県ミサワ米軍基地の実態をあますことなく描ききっている。 ミサワ米軍基地は、今では米軍が世界各地に展開する戦闘機、爆撃機の中核基地となっているという。 6800キロメートルもの距離を飛びまわり、イラク、アフガン攻撃を終えて米国の戦闘機、爆撃機が 帰還する基地となっているのだ。 しかもその爆撃は、来るべきイラン攻撃を見据えた実地演習だと専門家は見ているという。 それは取りも直さず、在日米軍基地の役割が、もはや日本を守るものではまったくなく、世界的規模に おける米国の先制攻撃の拠点としての役割を果たしている事を端的に示している。 問題は沖縄だけではない。ミサワ基地の沖縄化である。いや、日本国中が沖縄なのだ。 米国の違法な戦争に完全に加担している日米同盟の現実がそこにある。 非核三原則などは、密約の解明を待つまでもなく、とっくの昔に公然と破られている現実がある。 この様な真実を知らずして、日米同盟は日本の安全保障にとって最重要だ、日米同盟の危機だ、 などと言い続ける政治家、官僚、御用有識者たちは、一体何者なのだろう。 __________________________________________ 天木直人のメールマガジン 2009年12月11日発行 第489号

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