■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2009年12月10日発行 第487号 ■ ────────────────────────────── オバマ大統領の言い訳など聞きたくはない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ オバマ大統領にノーベル平和賞を授与するというニュースが世界を駆け巡った のは10月9日であった。 その時、内外の多くがそれを批判した。 批判の殆どが、いまだオバマ首相は世界平和に貢献した実績はない、 時期尚早だ、という物であった。 そんな批判の中で、「ノーベル平和賞をもらえば、それに縛られる、そんな 物をもらうべきではない」、という米国保守派の批判があった。 その時は、オバマ大統領がアフガンへの米軍増兵について頭を悩めていた時 である。彼らの頭に、ノーベル平和賞がオバマ大統領の増兵決定に悪影響を 与えることになりかねない、という懸念があったことは疑いない。 当初オバマ受賞に批判的な一人であった私は、それを知って、ひょっとして ノーベル平和賞の選考委員会の深謀遠慮があったのではないかと深読みし、オバマ 大統領にノーベル平和賞を与える事は悪くないと思い直した。その事を当時の メルマガでも書いた。 ノーベル平和賞の授賞式が行われる12月の時点において、まさかオバマ大統領は アフガンに兵力を増強し、テロとの戦いを激化させていることはないだろう。そんな 厚顔無恥な事はできないだろう、と思ったのだ。 そしてその授賞式が12月10日にやってくる。 その直前の12月1日に、オバマ大統領はアフガン増派を発表し、アフガンでの テロ攻撃を激化させる事を決めた。またしても多くの無辜の命が失われる。 12月9日の東京新聞は、ギブス大統領報道官が7日の記者会見で、「戦時の大統領として ノーベル平和賞を受賞するのか」との報道陣の質問に対し、「その通りだ」と答え、「受賞と 増派表明のタイミングについて、大統領が(オスロで)見解を明らかにするだろう」と述べた と報じている。 要するにオバマ大統領のノーベル平和賞受諾演説は、アフガン増派についての壮大な釈明 演説ということだ。 その演説が行われる前に書いておきたい。その演説がさまざまなコメントとともに報じられる 前に書いておきたい。 私のオバマ大統領に対する評価は、12月1日にオバマ大統領がアフガン増派決定を行った 時点で完全に失われてしまったが、それでもオバマ大統領をブッシュ大統領のように悪し様に 批判したくない。 オバマ大統領に釈明は不似合いだ。 オバマ大統領の言い訳は聞きたくない。 __________________________________________ 天木直人のメールマガジン 2009年12月10日発行 第487号

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