■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2009年12月5日発行 第481号 ■ ────────────────────────────── 鳩山民主党政権になっても変わらない司法の不正義 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 政権交代が起こり、たしかに自民党政権下での不都合、不祥事、無駄が次々と国民の目に 明らかにされつつある。 しかし、鳩山民主党政権になっても改善されないもの、手がつけられないものも残っている。 残りつづける。 その一つが司法の不正義だ。 11月30日に最高裁はマンション内に入って政治ビラを配っていた僧侶の上告を退けた。 政治ビラと言っても、共産党の都議会報告や区議団だよりだという。 ビラ配布は40年以上も続けていたが、これまで苦情を言われた事も、ましてや逮捕された事も なかったという。 それなのに、住民の110番通報で逮捕され、23日間も身柄を拘束された。 2004年に始まったこの訴訟は、一審が「ビラ配布のため短時間立ち入る行為を処罰する社会通念 は確立されていない」として無罪判決。 それが二審では逆転して有罪判決となり、そしてそれが上告されて最高裁で争われていた。 今回の最高裁判決は二審判決を支持して有罪とした。判決理由は、「住民の私生活の平穏を侵害すると 言わざるを得ない」ということだ。 おかしくはないか。 風俗営業をはじめとした様々な商業ビラが日常的に配られ、それが放置されているにも関わらず、 なぜ政治ビラだけをこれほどまでに厳しく取り締まるのか。 実はこの例に限らず、政治ビラ、反戦ビラの配布取り締まりは近年強化されつつある。 同様の訴訟はことごとく有罪と断じられている。 この不当さを訴え、抗議の声を上げる有識者は多い。 今回の最高裁判決についても、各紙の社説がそれを取り上げ、最高裁の判決に疑問を呈している。 それなのに鳩山政権はピクリとも動かない。 それが自民党政権下での事ならまだわかる。 対米従属のあまり米国の戦争にのめり込んでいった小泉元首相とそれに続く歴代の首相の下では、 イラク戦争に反対するような反戦、平和ビラを配られて、国民が覚醒するようになればたまらないだろう。 しかし鳩山民主党政権は自民党政権とは違う。国民のための政権であるはずだ。 行政が司法に介入してはいけないという建前論は確かにある。 しかし最高裁判事を承認するのは時の政権だ。 11月27日に行われた鳩山政権下で初めての最高裁判事の任命があった。 しかし、あらたな最高裁判事たちは、慣例通り退官者と同じ出身母体から選ばれている。自民党政権下 とまったく同じ天下りの構図だ。 鳩山民主党政権になっても司法は何もかわらない。国民は救われない。 __________________________________________ 天木直人のメールマガジン 2009年12月5日発行 第481号

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