■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2009年11月21日発行 第458号 ■ ────────────────────────────── 中国と日本の対米外交力の差を思い知らされる ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 中国の対米外交力を見せつけられる思いがした。 11月19日の産経新聞によれば、中国の温家宝首相がオバマ米大統領と会談した際、 米中が世界を主導するいわゆる「G2論」に「賛成しない」と次のように反対したという。 「中国は人口が非常に多い発展途上国で、国家の近代化にはこれから長い時間が必要だ」 「中国は自主独立の外交政策を堅持し、どの国とも同盟関係を結ばない」、と。 産経新聞の記事は、この温家宝首相の発言を次のように分析する。 「(温家宝首相の)発言の背景には、中国が米国と対等な力を持つ国と位置づけられることにより、 地球環境、金融問題などで一層大きな責任と義務を負わされることへの警戒感があるとみられる。 さらに、イランや北朝鮮と良好な関係を維持している中国としては『G2』という考え方が一人歩き し、これらの国との関係に影響が生じることへの懸念もあるようだ・・・」 見事なまでの実利主義だ。 G2などとおだてあげられても一銭の得にもならない。そんな「名誉」より、今の中国にとっては 「実利」のほうがはるかに必要だ、といわんばかりだ。 ひるがえって日本の対米外交はどうか。 日米同盟は何よりも重要だ。この言葉を繰り返し、日米関係の緊密さを誇ることが目的と化している。 それと引き換えに、どんどんと日本は米国に実を奪われていく。 どちらが国民にとってためになる外交か。答えは自明である。 __________________________________________ 天木直人のメールマガジン 2009年11月21日発行 第458号

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