■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年11月16日発行 第452号 □■ ─────────────────────────────── ■ 鳩山首相の言葉にはハラハラさせられっぱなしだ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本当に驚いた。 13日の鳩山・オバマ首脳会談では普天間基地移転問題は早期に解決する事で合意した。 そう共同記者会見でオバマ大統領も鳩山首相も述べていた。 翌日の各紙もそれを一斉に合意事項であると報じていた。 それを前提に私も、その合意に懸念を抱き、鳩山首相に助言めいた事を書いてみたりしてきた。 ところが、一夜明けた14日に、鳩山首相はシンガポールで同行記者に次のように語ったという。 「・・・早くまとまればいいと思うが、(オバマ大統領に)年末までと約束したわけではない。 オバマ大統領は日米合意が前提と思いたいだろうが、それが前提なら作業グループをつくる必要はない ・・・名護市長選挙の結果に従って方向性を見定める事もある・・・」 私はこの発言を全面的に支持する。 しかし、首脳会談直後のこの発言は、ものすごい発言だ。外交の常識から逸脱している。 米国に不必要な不快感と警戒感を抱かせる危ういものだ。 自民党やメディアに攻撃材料を与える事になる発言だ。 民主党内の不一致をさらに際立たせることになる。それを煽るように沖縄を訪問した岡田外相 は早期解決、年内決断の発言を繰り返した。 事実各紙はそれらを一斉に書きたてている。「日米の距離、一夜で露呈」(15日日経)、 「首相発言に危うさ」(16日朝日)、「石破氏『背信行為だ』」(16日産経)、「普天間、 閣内にきしみ」(16日日経) 今のところ米国は反応を示していないが、必ず言及してくる。 この鳩山発言は、今後も折に触れ取り上げられていくに違いない。 まったく鳩山首相の発言にはハラハラさせられる。 しかしである。 ここからが私が書きたい事だ。 ひょっとして鳩山首相は腹に決めているのではないか。普天間基地の県外移転を。 いや国外移転さえも。 それが、国内の親米保守派や米国の強い反対を招こうとも、彼は考えを変えないのではないか。 それが正しいと思っているのではないか。それが沖縄県民の本当の願いだと知っているのではないか。 それが鳩山首相の「友愛」外交ではないのか。 いまこそ沖縄県民は鳩山首相とともに立ち上がるのだ。 沖縄住民はその鳩山首相の覚悟に応えるべきだ。 自民党の下で県民分断の手先となってきた島袋市長や仲井真知事を打ち砕き、本物の市長や知事を 選ぶ時だ。 米軍基地などなくても、いや米軍基地が無いからこそ、沖縄の無限の可能性が開ける、と。 日米戦争の唯一の地上戦場った沖縄の、その住民が立ち上がった時、米国は反論する言葉を失う。 鳩山首相はその先頭に立つべきだ。 ひょっとして鳩山首相は日米関係を本当に変えてしまうのではないか。しかも正しい方向で。 鳩山首相は戦後のどの政治家もできなかった首相を目指して欲しい。 来年の安保改定50周年記念は、その意味での新しい日米関係のスタートにしてほしい。 おもしろくなってきた。かすかな希望が見えてきた。 ──── 天木直人のメールマガジン 2009年11月16日発行 第452号

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