■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年10月22日発行 第413号 □■ ──────────────────────────────── ■ 米国のご機嫌取りを韓国と競い合う必要はない ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 鳩山首相をこの上ない言葉で恫喝してそそくさと次の訪問地である韓国に飛んだゲーツ米国防長官。 そこで彼は何をしたか。 10月22日の読売新聞に、ソウル発森千春記者の次のような小さな記事があった。 「・・・ゲーツ米国防長官は21日午後、ソウルに到着し、市内の竜山基地・米韓連合司令部で 両国の将兵に向けて『我々は北朝鮮の核保有を決して容認しない』と述べ、米韓が北朝鮮の核放棄に向けて 協力する必要を強調した。 また、ゲーツ長官は、チョンウンチャン首相と会談し、6月の米韓首脳会議で合意した『同盟未来ビジョン』 に基づいて同盟関係を強化する方針を確認した」 「煮え切らないジャップに比べればなんとコリアンは従順な事よ。可愛い奴だ」 そうゲーツ長官が米軍将校を前にして言ったかどうかは知らない。 しかし、そのような声が私の耳には聞こえてくる気がする。 見ているがいい。そのうちに「米韓同盟のほうが日米同盟より重要だ」と米国は言いだすかもしれない。 それは勿論本音ではない。日本の巨大な財政負担は何にも代えがたい。日本の治安と技術水準、生活水準の 高さ、快適さは、どの国をもってしても代えがたい。 「米国に見捨てられてはこの世の終わりだ」という日本の愚かな指導者やメディアの弱みを知っての上での 駆け引きである。 しかし日本は韓国と米国のご機嫌取りの競争をする必要はまったくない。 韓国が自分たちのほうが米国との関係は良好だ、と誇らしげに思うようであれば間違っている。 米ソの冷戦の犠牲になって国土・民族を分断され、その冷戦が終わったら、今度は北朝鮮の脅威から守ってやる といって米国との軍事同盟を強化する。 それはどう考えてもおかしくないか。韓国の国民はそれにきづかなければならない。 いくら北朝鮮の政権が間違った政策を取っているとしても、同じ民族だろう。 肉親・家族が大国の政治の犠牲になって分断されてきたのだ。 冷戦が終わって久しいというのに、なぜ自らの手で統一しようとしないのか。 各国半島の統一こそ、東アジアを平和な地域にする最大、最善の道である。 ただでさえ不要な米軍基地は、まったく意味がなくなる。 もう一度強調する。日本は韓国と米国のご機嫌取りを競う必要はない。 それどころか、日米同盟から自立し、一日も早い北朝鮮との和解の実現に全力を傾けるべきだ。 その事を日本は韓国に示すのだ。 鳩山首相が目指す事はその事をおいて他にない。 ──── 天木直人のメールマガジン 2009年10月22日発行 第413号

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