■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年10月15日発行 第403号 □■ ──────────────────────────────── ■ 「県民の気持ちが第一」と繰り返す鳩山首相の真意 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 普天間基地の移設問題は、県内か県外かどちらかになるかで決定的な違いが生ずる。 県内移転となれば、どのような修正案になろうとも、沖縄からの米軍基地撤退は、当分の間は 叶わぬ夢に終わる事になる。 県外移転の場合は、国内移転を受け入れる地方が見つからないに違いないから、結局は国外移転を 意味する事になる。 そして、米国が国外移転を認めるということは、その他の米軍基地の撤退につながる事を覚悟した 上での国外移転であるから、米国はもはや日米安保体制は不要であると考える事を意味する。 普天間基地の移設問題は、それほど大きな問題なのである。 その大きな問題を、鳩山首相は「県民の気持ちが第一」という言葉で片付けようとしている。 その真意はどこにあるのか。 沖縄県民の意向としては、おそらく過半数の県民は県外移設を望んでいるに違いない。 ところが、辺野古の住民に限って言えば、圧倒的多数の住民が辺野古に飛行場ができる事を望んでいるという。 この事を、私は普天間基地反対の抗議のために辺野古に出かけて行った東京の活動家から直接聞いた。 辺野古の住民にとっては、関係のない本土の人間がやってきてエラソーに反対を訴えるな、という事だ。 その東京の活動家は、辺野古の住民に罵倒された事はショックだったと語っていた。 なぜ辺野古住民は県外移転に反対するのか。 それは米軍基地が移転してしまうと経済的利益を失うからだ。政府からの補助金や優遇措置を 失う事になるからだ。 ここに沖縄問題の悲劇がある。 米軍基地を歓迎する住民など、本来であれば一人もいないはずだ。 それなのに、毒まんじゅうを食わされて、県外移転に反対せざるをえなくなる。 それを知って鳩山首相が「県民の気持ちが第一だ」と言っているのなら、とんだ食わせものだ。 ただ単に、在日米軍に反対する住民の気持ちを尊重したいと言うのであれば、沖縄県民の苦悩に 気づかない宇宙人鳩山首相だ。 果たして鳩山首相の真意はどちらにあるのか。 果たして鳩山首相はどのような決断を下すのであろうか。 その決断で鳩山首相の真価がわかる。 ──── 天木直人のメールマガジン 2009年10月15日発行 第403号

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