■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年10月8日発行 第391号 □■ ──────────────────────────────── ■ 鳩山政権の一カ月をどう評価すべきか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 私のメルマガの基本方針として、一般的な評論は極力避けて、読者が自分の頭で考え、自分の意見を持つ ための参考になるように、個別的、具体的公開情報を読み解く事をこころがけている。 ただしこれから書く事はその基本原則に反した一般的な評論である。 しかしそれは単なる一般的な評論ではない。 これから当分の間続く違いない民主党政権に我々はどう向かい合っていくかという、誰もがわからない、 そしておそらく鳩山首相本人さえもわからないに命題について評論してみる。 鳩山民主党政権ができてまだ一カ月足らずである。評価するには早いという見方もあるだろう。 しかし一カ月もたてばおよその方向性が見える。一カ月たって評論出来ないものは一年かかっても評論できないのだ。 我々は鳩山政権をどう評価すればいいのだろうか。 結論から言えば、励ましと警戒の入り混じった思いで監視していくしかない、ということだ。 そして、そのような不安な状況は、これからも当分続く。それが宇宙人鳩山政権の真骨頂である。 「励ます」とはどういうことか。 それは鳩山民主党政権が打ち出そうとしている数々の試みを革命的なものであると積極的に歓迎、評価し、 鳩山民主党はそれに対する不安や批判に委縮することなく、もっと早く、もっと大胆に政治主導を進めろと、 求めて行くことである。 奇しくも10月8日の毎日新聞「発信箱」で与良正男論説委員が、政策決定の仕組みを根本的に変えるのだから 混乱は当たり前で、それを隠すことなく、国民を信用しろと書いていた。 10月8日の朝日新聞「政策ウオッチ」で寺光太郎という記者が、混乱を恐れずに情報公開徹底を、と書いていた。 いずれも私の言う「励まし」である。 たとえば補正予算見直し作業を例にとってみる。メディアは予算削減額が不十分だなどと批判的な報道をしているが、 とんでもない。 政務三役の政治家が自ら電卓をはじいて予算再編成を行う姿は、私のような官僚経験者にとっては感動的ですらある。 これまでの予算編成作業は、夏から年末までの半年間に及ぶ長い日にちを費やして、大蔵官僚が、自分たちが 世の中を動かしているといわんばかりに毎日夜遅くまで予算編成作業を繰り返して作られて来た。 その挙句の果てが、国民の為にならないつまらない予算だった。 三馬鹿査定などと大蔵省主計官という官僚が自らが自嘲するごとく、族議員のごり押しに予算を歪めて終わって しまうのが、これまでのこの国の予算編成作業であった。 それがわずか一カ月足らずで、数名の政治家の手でつくり直されるのである。政治家がやる気になればそれが出来る のである。しかも国民にとってよりよい予算が。 官僚たちの仕事がいかに虚構であったかということである。官僚たちはこの政治主導の前に 茫然自失しているに違いない。 その一方で、「監視、警戒する」、というのはどういうことか 民主党政権ができたとたん手のひらを返したように豹変する官僚にうまく手玉にとられないのか、 という懸念である。 政治主導に値する能力のある政治家の数が十分にそろっているかという懸念である。 なによりも鳩山首相の覚悟とリーダーシップが本物であるか、という懸念である。 これらについての私の思いは正直言って交錯している。 一部のメディアが報じるほど私は官僚の復権を警戒はしていない。古い自民党政治家が去っていくのと同様に 古い官僚幹部たちが影響力を残す時代は確実に終わるだろう。 しかし、若手官僚と、官僚出身の民主党議員との協力関係が政治主導の政策決定の妨げにならない保証はない。 二つ目に、民主党議員のすべてが官僚と渡り合っていく能力がないことは明らかだ。それどころか多くの民主党議員 は多数決の際の数合わせ要員でしかない。 今般大量に生まれた小沢チルドレンたちを血税をかけて育成しなければならないなどという報道を見るにつけて 、なぜもっと即戦力になる候補者を擁立しなかったのかという素朴な疑問がわく。 しかし今の閣僚や政務三役の国会議員は、何人かの不適格者はいるとしても、多くは有能な政治家だ。その政治家の 活躍を期待を込めて見守っていくしかない。 問題は鳩山首相の政治家としての覚悟とリーダーシップである。 鳩山民主党政権に問題が生じるとすれば、それは主要閣僚の間の争いであり、意見の相違だ。それからくる 閣内不一致である。 それを克服するのが鳩山首相の指導力である。 いざとなったら閣僚を更迭してまでも求心力を発揮しなければならない。 それよりもなによりも鳩山首相自身が、確固とした政治理念と政策を有していなければならない。 その政策を実に実行していく覚悟と勇気を有していなければならない。 10月8日の各紙は一斉に7日夜の鳩山首相の官邸における記者団への発言を引用し、普天間基地の県内移転を 容認する方針転換をしたと報じている。 もしこの報道が事実なら、私の鳩山首相に対する支持と評価は揺らぐ事になる。 ──── 天木直人のメールマガジン 2009年10月8日発行 第391号 「天木直人メルマガ懇親会」を以下のとおり行いますのでふるってご参加ください。 記 10月10日(土) 静岡(静岡県)懇親会 場所 静岡市民文化会館(第一会議室) 「静岡市民文化会館」 駐車場あり 約260台収容 住所:静岡市葵区駿府町2-90 電話:054(251)3751 静岡駅北口 20番バス停留所から すべて静岡市民文化会館へ行きます 時間 13:00-16:30

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