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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」第301号 森山良子と「さとうきび畑」の歌
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■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■   天木直人のメールマガジン 2009年8月10日発行 第301号 □■  ──────────────────────────────── ■     森山良子と「さとうきび畑」の歌     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  朝日新聞土曜版に「うたの旅人」という読み物が連載されている。私は毎週その連載を楽しみにしている。  それは一つの歌の背後にある人間ドラマを描いて私の心を魅了する。  8月8日の森山良子と「さとうきび畑」の歌にまつわるエピソードもその一つだ。  「ざわわ、ざわわ」ではじまるこの歌の舞台は沖縄中部の読谷村。1945年4月1日、沖縄戦で米軍が最初に 上陸した地である。  1964年初めて沖縄の戦場跡を訪れた音楽家の故寺島尚彦氏は、「あなたの足元に今も遺骨が埋もれている」と 案内してくれた人から言われ、衝撃を受ける。  それから三年後の1967年にこの歌をつくったという。  以来この歌は多くの歌手によって歌われてきた。  私が初めてこの歌を聞いたのは、やはり沖縄読谷村出身のテノール歌手、新垣勉が歌っていた時だった。  在日米軍人と日本人の母の間で生まれ盲目歌手新垣の歌う「さとうきびの歌」は、私の心に響いた。  フォーク歌手森山良子とこの歌との出会いは単純だった。近所に住んでいた寺島氏が「歌ってみないか」と 声をかけたという。  そして、ここからが、今日の私のメルマガで書きたい事である。  「うたっているだけで楽しかった」20歳そこそこの森山良子は譜面をみてうろたえた。歌が長い。テーマが重い。 「戦争を知らない私はうたえない。うたってはいけない」とおそれた。「できればうたいたくなかった」。  結局はレコード会社のプロデユーサーに説得されて69年にレコーディングするのだが、その後も長い間、森山良子は うたうたびに緊張し、非力さを痛感した。歌詞に想像力が及ばない。うたいきれない。コンサートでは曲目から はずしたりした。  転機は91年の湾岸戦争のころ。娘に最も手厳しい批評家である母、陽子さん(90)の言葉だった。  「恋だの愛だのいっている場合じゃないでしょ。あなたにはうたわなければならない歌があるはず」  その森山良子は、01年12月、那覇市のFM沖縄で出演を終えて出ていたところ、同年輩の女性に声をかけられる。  「良子さん、長い間、この歌をうたってくれてありがとうね」。彼女は泣いていた。  ああ、私がうたってきてよかったんだ。うたっていてもいいんだ、と森山良子も安心感で涙が止まらなかった。  沖縄の人から初めて直接聞いた感想だった。この月、初めてフルコーラスのシングルCDを出したばかりだった・・・  平和を思う事、語ること、平和のために行動すること、それは決して楽なことではない。たのしいことではない。  それはエネルギーのいる事だ。自らに言い聞かせて決意することだ。できればそんな事を考えずに日々を過ぎしたい。  私もそうだ。ほかにもっとすることがある。したいことがある。  しかし、平和は人から与えられるものではない。それどころか油断をしているとたちどころに失われるものだ。  そして平和でなければ人はみなすべてを失うことになる。  平和を逃がしてはならない。一人ひとりが自分の手でつなぎ留めなければならない。その努力をひとりひとりが、 それぞれ自分のできる範囲で重ねなければならない。この森山良子のように。  私が平和の大切さを本当に知ったのは外務官僚を辞めてからだ。  人はみな、おそかれはやかれ、最後はそれにきづく。気づくには、はやければはやいほどいい。               ─────────    天木直人のメールマガジン 2009年8月10日発行 301号    お知らせ  天木直人メルマガ懇親会のおしらせ  以下のとおり懇親会を再開しますのでご案内申し上げます。  参加費は無料。ただし会場借料を参加者の人数に応じて分担させていただきます。概ね100円から 500円見当です。  当日は受付も何もしません。無断欠席、途中参加、退席自由です。  おおよその出席者数を承知しておきたいので、参加予定の方はメールで天木まで一報いただければ幸いです。  なお会議場を手配いただいた読者の皆様におかれましては、以下の情報に訂正、追加事項がありましたら 天木までメールでご教示いただければ幸甚です。  またこれら懇親会のほかに、私が失念している懇親会予定がありましたら、関係する読者におかれましては ご指摘いただければ幸甚です。                      記 8月22日(土)   小淵沢(山梨県)懇親会             場所 小淵沢教育センター 山梨県北杜市小渕沢町7711 電話 0551-42-1495 時間 午後13:00-16:30 9月05日(土)   鶴岡(山形県)懇親会             場所 鶴岡市出羽庄内国際村(2階和習室)             時間 13:30-16:30 9月13日(日)   徳島(徳島県)懇親会             場所 徳島氏ふれあい健康館第2会議室                 徳島市沖浜東2-16                 電話 088-657-0190                 徳島駅前市営バス3番乗り場                 「ふれあい健康館行き」終点下車             時間 13:00-17:00 9月20日(日)   名古屋(愛知県)懇親会             場所 愛知県勤労会館鶴舞プラザ                 名古屋市鶴舞(名古屋駅から6分)             時間 13:00-17:00 10月03日(土)  豊橋(愛知県)懇親会             場所 豊橋市民文化会館             時間 13:30-16:00 10月10日(土)  静岡(静岡県)懇親会             場所 静岡市民文化会館             時間 13:00-16:30

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