■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年8月2日発行 第289号 □■ ──────────────────────────────── ■ わくわく感のない今度の総選挙 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 7月31日の毎日新聞連載「09衆院選、問われるもの」の第4回で、ノンフィクション作家佐野眞一氏が こう書いていた。 「今回の選挙では、自民党が惨敗し民主党は議席を伸ばすだろう。そうなれば半世紀続いた自民党政治が終わり、 本来であれば、そこにわくわく感があるはずだ。でも僕にはない。国民みんなも持っていないんじゃないか。 そこが一番のポイントだ。 なぜわくわく感がないのか。新しい時代が始まる、と感じていないんだと思う・・・」 そしてその理由として佐野氏はたとえば次のように述べている。 それは前回の総選挙があった4年前に比べて未曾有の経済困難がある。自殺者は一向に減らないし、給与は 上がらない。景気対策は効いていない。企業倒産は減らない。これは政権が変わったからと言って急に変わる ものではない。選挙でドーンと穴を開けてみたところで、何かが開けるほど簡単じゃない。今、日本を覆って いる閉塞感っていうものは、そんな甘いもんじゃない・・・」 わくわくしないのは私も同じだ。閉塞感が大きすぎるというのも事実だ。しかし、それだけがわくわくしない 理由ではない。 何がわくわくしない本当の理由なのか。 それは今の政治とそれを作り出している政治家たちが国民から完全に遊離、乖離しているからだ。選挙とは 彼らのためのものになっているからだ。 国民の為と言いながら、自分たちの生き残りに奔走しているからだ。 皆が必死で出勤しようとしている朝っぱらから、血税で特権生活をしている与野党の政治家たちが空疎な議論に 明け暮れている。 それを報じるメディアや解説者は、口ではいい事ばかり言っても、およそ恵まれた高給生活者である。 毎日を必死に生きている多くの大衆たちにとって、この連中たちが騒いでいる選挙など、考える余裕もなければ、 自分たちの為にならないことを知っているのだ。 それではどうすればいいのか。どうなればいいのか。 一日も早く総選挙を終わらせて彼らに仕事をさせることだ。 しかし、こればかりは日にちが経たないと総選挙の日はやってこない。 愚かな麻生首相が予告解散してしまったために、必要な法案の成立さえもを投げ捨てられて、40日もの間、 不毛な選挙活動が繰り返されてしまった。 いつでも投票できるのに、まだあと一月もある。それを思うとうんざりする。 この怒りを溜め込んで総選挙にぶつけるのだ。 その怒りを、民主党を圧勝させることによって爆発させるのだ。 断っておくが私は民主党支持者ではない。今の政治を全否定する者だ。 しかしこの国の政治をかえて国民の手に政治を近づけるにはそれしかない。 民主党が圧勝すれば自民党は立ち直れない。分解、消滅する。 民主党が圧勝すれば共産党と公明党以外は民主党に吸収される。 つまり巨大な国民政党が出来ることになる。 その政党が、マニフェストの実現にすべての責任を背負うことになる。 なにしろマニフェストが実現しなければ責任をとって党首を辞めると言っているくらいだ。 文字通り国民の声に従わざるをえなくなる。 少なくとも民主党のマニフェストはそれが実現されれば日本は変わる。 そして、民主党がマニフェストを実現できなければ、あるいた実現しても駄目とわかったら、 その時こそ、本当の意味で政界大再編が起きる。 それは自民党と民主党の二大政党の政権交代ごっこではない。 国民の要望により厳しく応えざるをえない、複数政党の連立政権の競い合いだ。 それはそれで今の政治よりはるかに面白い。国民により近い政治になる。 ───────── 天木直人のメールマガジン 2009年8月2日発行 289号

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