■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年7月13日発行 第259号 □■ ──────────────────────────────── ■ 都議会選挙の民主党大勝利とあるべき政治の姿 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ これから総選挙までは、ニュースは政局ばかりになる。それに付き合うのが私のメルマガの趣旨ではない。 だからその前に、今度の都議会選挙における民主党の大勝利と、やがて始まる政治の混乱について、私が考える 基本的見方について一言書いておく。 選挙に直接利害関係を持つ者が選挙に必死になるのはわかる。しかし選挙に直接の利害関係を持たない一般国民までが 政治ニュースに明け暮れるのは健全ではない。正しくない。 どの政党が、どの政治家が、勝とうとも、それが一般国民にとって正しい政策を行ってくれてはじめて意味があるのだ。 そうでなければ我々には何のメリットもない。 勝った政党や、当選した政治家が喜ぶのは、権力や厚遇を手に入れる事ができるから喜ぶのだ。組織を強化できるから 喜ぶのだ。そしてその選挙に関与した人たちだけが喜ぶのだ。 一般国民にとっては何の関係もない。我々はまずこの認識を持たなければならない。 そう前置きをした上で、私は今度の民主党の勝利を歓迎する。そしてその後の政局の希望的観測を述べる。 私は願う。民主党は一層結束を固め、来る総選挙でも圧倒的勝利をおさめてもらいたい、と。 なぜか。自民党を復活させて政治状況を無意味に混させてはいけないからだ。自民党ではもはや日本を救えない。 なぜ圧倒的な勝利なのか。それは、政権を強固で安定的なものにすべきと思うからだ。 新党が乱立することは、政治メディアにとってはメシの種かもしれないが、国民にとっては無意味だ。その事によって 何も生まれなかった事を我々は過去の経験から知っている。 連立を組まないと政権を維持できないという状況は邪道であり、不安定だ。少数党がキャスティングボートを握るなどと いうのは、本来はおかしい。 自民党も民主党も根は同じだ、だから第三勢力が必要だ、という声は正しい。しかし、それが意味をなすのは、 第三勢力が護憲・リベラル勢力となる時だけである。 そしてこの国にはそれが生まれない。この国の護憲、左翼、リベラルはいがみ合い、足を引っ張るだけだ。 正しいリベラルの第三勢力が望めず、保守の第三勢力ができるのは無意味だ。 自民党と民主党の選択であれば明らかに民主党のほうが私は好ましいと思っている。たとえ対米従属から脱し きれなくても、たとえ新自由主義的なるものを引きずるとしても、間違いなく今の自民党よりはいい。 蟹工船ブームにもかかわらず、そして米国にすり寄ってまで現実路線をアピールしてみても、共産党は破れた。 これこそが日本共産党の限界である。日本共産党が少しばかり票を増やしても、減らしても、この国の政治には 影響はない。一般国民にとって意味はない。 自公政権の逆境のなかで公明党は議席を伸ばした。これはすごいことだ。それは選挙で強固な集票力を持つ 公明党の特殊性にある。 しかし公明党は一宗教団体の政党である。その政党が政権を左右する事は健全ではない。公明党は野党に戻るべきだ。 その他の少数政党については後述するように、オンブズマン政党としてのみ意味がある。それ以外は無意味だ。 要するに、これまでの日本の政治の混迷に終止符を打ち、分かりやすい政治を実現するには民主党の単独政権しかない。 だから私は総選挙における民主党の大勝利を願う。来年の参院選挙でも勝利を期待する。 しかし、私は決して民主党を手放しで支持しているわけではない。民主党の大勝利は第二の小泉チルドレンを産むだけに 過ぎないとすら思う。 同時にまた民主党が、いかに素晴らしい政治家の集まりであったとしても、権力は腐敗する。間違った政策を取るように なるおそれは常にある。 だから、民主党を監視し、批判し、そしてその民主党に国民のための政策を求めていく政党がどうしても必要となる。 国会議員の数を減らす。議員歳費や特権を減らす。官僚支配をなくす。地方主権を実現する。平和外交を追求する、 福祉を充実する。増税なき財政再建を行う。そのような政策を民主党が正しく行うように監視する政党、政治家が どうしても必要になってくる。 私がかねてから言うオンブズマン政党である。 この政党は政権交代などはじめから目指さない。党勢を拡張する必要はない。そのかわり、常に少数の議員を確実に 当選させるシステムを兼ね備える必要がある。選挙のたびに集票を叫ばなくても、必ず議席を保つことのできる 国民的支持を持つ政党である必要がある。 選挙に資金とエネルギーを費やすかわりにオンブズマン活動に徹することのできる政党。それがこの国には必要なのだ。 国民のための政策を実現しようとする国民的政党と政治家、それでも権力は腐敗するので、それを監視するオンブズマン の役割を果たす政治家、政党。 この二つがあれば、我々国民は政治などに関心を持つ必要はない。 そういう政治状況をつくるための第一歩として、民主党に買ってもらいたい。そういう政治状況になるかどうかを 見極める事こそ、今後の政局の正しい観察態度である。 ───── 天木直人のメールマガジン 2009年7月13日発行 259号 7月25日予定の盛岡懇親会の場所を予約して頂いている読者の方、このメルマガをご覧になられたら、私へ 至急私宛にメール連絡をお願いします。準備状況を確認させて下さい。

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