■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年6月25日発行 第234号 □■ ──────────────────────────────── ■ 中途半端な民主党の対米外交姿勢 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 6月24日の朝日新聞に民主党の衆院選マニフェストの外交・安保分野の原案 がスクープされていた。 それによると、日米同盟は自公政権と同様に「わが国の安全保障の基軸」と 位置づけているという。 ただ、自公政権を対米追従と批判してきた経緯から、「対等なパートナー シップ」を強調するという。 具体的には、日米地位協定の「抜本的な改定に着手」し、海自のインド洋 給油活動は現行の法律が切れる2010年1月に終了し、在日米軍再編は 「不断の検証」を行なうという。 中途半端だ。米国からは「それでも同盟国か」と警戒される。その一方で、 米国の要求は、結局のところ、飲まされることになる。愚の骨頂だ。 およそ日米関係を考える時、「対等なパートナーシップ」などありえない。 米国はそれを認めない。 米国は口先では対等な関係を歓迎するがごとき発言をするが、米国の国益に 逆らうとたちどころに本性をむき出しにしてくる。 利害対立が表面化したとたん、決して日本を対等には見ない。米国とは そういう国なのだ。 正しい対米外交は対等を目指すのではない。米国から自主、自立した日本外交 を確立することだ。 米国から自主、自立した日本外交とはなにか。それは憲法9条を堅持した本物の 平和外交だ。それ以外にない。 軍事力を強化して対米自立を目指す事は最悪だ。世界が警戒する。なによりも 米国はそれを認めない。日本は米国から敵視されることになる。 だからと言って、米国と同盟関係を維持しながら軍事力を強化してみた ところで、結局、今と変わらない。対米従属から抜け出せない。米国の軍事戦略 の手のひらで踊らされるだけだ。 民主党はその外交・安保政策をよく考えたほうがいい。自民党に弱点を突かれる 愚をおかしてはならない。 民主党の外交・安保政策は、反米左翼イデオロギー政党に迎合することでは ない。 反米右翼に同調すれば戦前の誤りを繰り返す事になる。 親米右翼はしょせん対米従属から抜け出すことはできない。 米国を怒らせることなく、アジア諸国に警戒の余地を与えることなく、覇権国家 のロシアや中国に毅然として対峙できる、それは自主、自立した日本の平和外交 である。それしかない。 それはまた大多数の世界の国々から拍手喝さいを受ける日本外交である。 民主党はその事に気づかなければならない。さもなければ政権を取ることは できない。取ったところで政権の価値は無い。 レイモンド・チャンドラー流に言えば、こうだ。 民主党は強くなければ政権を取る事はできない。平和外交なければ政権を取る 資格はない。 ──────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年6月25日発行 234号

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