■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年6月10日発行 第217号 □■ ──────────────────────────────── ■ ハイブリッドカー販売促進の裏に隠されたもの ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 経済の専門家でもない私でも、これくらいの事は気づいている。そういう 記事を6月9日の日刊ゲンダイに見つけた。 「どうなるエコカー対決 最後に勝つのはどっちだ」 こういう見出しで書かれていたその日刊ゲンダイの記事の趣旨は、トヨタ、 ホンダのハイブリッドカー販売促進を政府ぐるみで行なっている、その政府と 大企業の政策的癒着の糾弾にほかならない。 その要旨は次の通りだ。ズバリ私がかねてから苦々しく思ってきた事である。 すなわち次世代カーの覇権争いは、トヨタとホンダのハイブリッド車の一騎 打ちのように騒がれているが、三菱自動車が電気自動車「アイ・ムーブ」を 発表して状況が一変した。富士重工も日産のゴーン社長も電気自動車を売り出す と意気込んでいる・・・ このハイブリッドカーと電気自動車とのエコカー対決について経済ジャーナ リストの井上学氏はこう言う。 「CO2の排出量や燃費から考えて、最後は電気自動車に軍配が上がるで しょう。電気自動車の低価格化が進めば加速度的に普及するはずです。ハイ ブリッドはそれまでのつなぎ役に過ぎません。トヨタやホンダがハイブリッド に力を入れるのは特殊な事情があるからでしょう」 その理由の一つは石油メジャーに気を使っているというもの(自動車関係者)。 ガソリン車が急になくなると、二人三脚で歩んできたメジャーとの関係に亀裂が 入りかねないと恐れるのだ。 「もう一つは保身です。実はハイブリッドより電気自動車を製造するほうが 簡単だといわれています。電気自動車で重要なのはガソリン車のエンジンに相当 するモーターです。だから電気自動車は日立や東芝でもつくれる。しかしハイ ブリッドカーはガソリンエンジン搭載ですから自動車メーカーでなければ つくれない。つまりハイブリッドカーは自動車メーカーの最後のトリデなのです。 できるだけ電気自動車の普及を先延ばししたい。それがハイブリッドカーの 役割です」(前出の井上氏)。 この日刊ゲンダイの記事はあえて触れていないが、もっと重要な点は、政府が その先延ばしに加担しているのである。 つまりハイブリッドカーの販売促進を税制面で手伝う一方で、本来は政府が 率先して支援すべきはずの電気自動車の低価格化実現については、政府は決して 率先して行なおうとしないのである。 実はこのような政府と大企業のもたれあいによって、いかに多く利便性や 経済合理性が国民から奪われてきた事か。 しかし、電気自動車が主流になるのはすぐだ。ガソリンと電気の並存などと いう中途半端な車より電気自動車のほうがいいに決まっている。 低価格で手に入るのなら、そして充電設備が普及するのなら、そして安く手に 入るのなら、誰もが電気自動車に乗りたいはずだ。 みているがいい。中国あたりが低価格の電気自動車をあっという間に実用化 して世界を席巻する事になるかもしれない。 ──────────────────────────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年6月10日発行 第217号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。

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