■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年6月2日発行 第206号 □■ ────────────────────────────────── ■ なぜ小泉元首相は西川日本郵政社長の留任にこだわるのか ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 6月2日の日刊ゲンダイは、「小泉 奇怪な暗躍」という仰々しい見出しで 西川日本郵政社長の留任に自ら動き回っている小泉元首相の不可解さを書いて いる。 残念ながらそこに書かれている事で目新しい情報は何もない。私がメルマガ 204号で書いた程度の記事だ。 韓国の前大統領のように司直の手が伸びるのを恐れているのではないか、という 野党議員の言葉を引用しているが、さすがにそれはないだろう。 しかし、西川社長更迭問題が6月29日の日本郵政の株主総会に向けて麻生政権 の最大の政治課題の一つになることは間違いない。 この西川社長更迭問題に関し、6月2日の産経新聞は象徴的な記事を載せていた。 私の手元にある産経新聞は12版である。その5面に武部勤元幹事長の言葉と 鳩山邦夫総務相の言葉が対比して載せられていた。 すなわち武部勤元幹事長は6月1日、都内の日本大学で講演し、次のように 話したという。 「・・・西川社長をクビにするなら、自民党の中のマグマが爆発する。経済界 もそうだ。国民が支持した平成17年の郵政選挙が否定される事は許されない。 (更迭なら)そこで何かが起こる感じがする・・・」 次回選挙で落選の危険にさらされていると報じられている武部勤氏のいう事が どれほど意味のあることなのか私にはわからない。しかしこの発言は異常だ。 大方の国民は、あの選挙で自民党を勝たせ過ぎたのは間違いだったと思っている のではないのか。 もはや国民の多くは、郵政選挙のことなどよりも「かんぽの宿」売却の裏に ある不明なものを知りたいのではないのか。 そもそも西川日本郵政社長一人の人事交代ごときで、なぜ自民党のマグマが 爆発するのか。なぜ経済界が爆発するのか。 武部氏が念頭に置いているのは鳩山邦夫総務相である。武部氏の言葉が牽制して いるのは鳩山邦夫総務相の西川日本郵政社長更迭の主張である。 その鳩山邦夫総務相は、武部氏の発言を報じる同じページの「単刀直言」の 中で、料理中に包丁で指を切って救急病院に行った時、外来で人々が「郵政のこと は妥協しちゃだめよ、頑張って」と凄い勢いで応援してくれた話を引用しながら、 次のように語っている。 「・・・世論がすべてとは言わないけれど、やっぱり世の中の人はよくみて いますよ・・・もし私がそれ(かんぽの宿売却の出来レース)を認めたら私が 不正義の人間になっちゃう・・・『正義だけが基準だ』といい続けてきた人間が 不正義にくみするわけにはいかない・・・それ許したら、私は政治家としての 原点を失ってしまう。これは政局でも何でもない・・・西川社長を辞めさせたら 郵政民営化が後退するなんて言いがかりも甚だしい・・・(西川さんは)もしか したら気の毒な被害者かもしれない。社内の人間が暴走しているわけですから。 しかしガバナンスは社長の責任じゃないですか・・・郵政を政局にする気は 一切ありません。ただの『正義の問題』・・・」 ここまで正義、正義、と言われると、どんな不正義があったのかと思って しまう。よほどの根拠があるのだろう。 武部勤氏がいう「暴発」の理由とともに、国民の前で「不正義」の根拠を情報 公開をしてもらうほかはない。 ──────────────────────────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年6月2日発行 第206号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。

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