■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年6月1日発行 第205号 □■ ────────────────────────────────── ■ 沖縄密約と東京新聞の大スクープ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 沖縄密約と東京新聞の大スクープ 6月1日の東京新聞は一面トップで沖縄密約の存在を歴代の外務事務次官が 認めた事を大スクープした。 もっとも、この大スクープは共同通信のものだ。共同通信が80年代から 90年代に外務事務次官を経験した4人のOBとインタビューを行い、その証言 を配信した。 このニュースを一面トップで報道したのは東京新聞だけであった。読売も 朝日も、ただの一行も報じていない。 もし今後も新聞やテレビがこのニュースを報道しないとなると、明らかな 意図的黙殺という事になる。国民の知る権利をまったく無視した、メディアの 堕落である。 無理もない。今回の4人の外務事務次官たちの証言は、政府・外務省にとって それほど衝撃的なものなのである。 これらの証言は、核兵器を積んだ米軍の艦船や航空機の日本立ち寄りを認める 密約文書の存在をはっきり認めている。この目で見たと言っている。 これらの証言は、その文書は歴代次官の引継ぎ事項であった事をはっきりと 認めている。 これらの証言は、その密約の存在を首相や外相に知らせる際に、人を見て選別 していた事と言っている。 信用できる政治家、秘密を洩らさないだろう政治家を、官僚が値踏みし、選別 して伝えていたというのだ。国家機密の取り扱いを、大臣ではなく役人が決めて いたのだ。 国会は延長された。政局に明け暮れる暇があったら野党はこのスクープを追及 すべきだ。この問題をきっかけに政権交代の必要性が決定的になるかもしれない。 ここまで明らかになっても、政府・外務省は沖縄密約を否定し続けるだろう。 なぜならば沖縄密約は核持込みに限らないからだ。 それどころか日米間の密約は沖縄密約に限らないからだ。 5月29日号の週刊金曜日は、井原勝介前岩国市長が、愛宕山地域開発の裏に は開発跡地に米軍住宅を建設することと民間空港を取引する密約の有無があった のではないかと、岩国市に情報公開を求めている事を書いている。 これに対し福田市長は全面非公開を決定したと書いている。嘘がばれる からだ。前回の市長選挙の正統性が揺らぐからだ。 岩国問題に限らない。およそ戦後の日米関係は密約の連続で出来ているに 違いない。一つでも密約の存在を認めれば、それが蟻の一穴となって巨大な虚構 が崩れ落ちるからだ。 いままでならば決して想像できなかった事が起こり始めている。いくら匿名 とはいえ、いくらOBになったからといえ、歴代の4人の外務事務次官がここ まで正直にインタビューに答えるようになったのだ。 何かが起こりつつある。揺らぐ事がなかった既成秩序が揺らぎはじめている。 時代が変わるという事はこういう事かもしれない。変革が起きる時は一気に進む のかもしれない。 ──────────────────────────────────── 天木直人のメールマガジン 2009年6月1日発行 第205号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信して

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