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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

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「天木直人メルマガ」 第175号 麻生首相はオバマ大統領あて親書を国民に公開すべきだ
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□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■  天木直人のメールマガジン 2009年5月6日発行 第175号 □■   ────────────────────────────────── ■          麻生首相はオバマ大統領あて親書を国民に公開すべきだ  オバマ大統領が4月5日にチェコで行なった核廃絶の演説は、核廃絶を 願う人たちに期待を持たせた。  なにしろ、「米国は、核兵器を使った世界で唯一の核大国として行動する 道義的な責任がある」とまで述べたのだ。  もちろん、地球上から核を取り除く事はオバマ大統領でも容易ではない。 ゲーツ米国防長官も5月3日に放映された米CNNテレビのインタビューで、 究極的核廃絶は、「たどりつくには長い道のりだ」と強調したという (5月5日毎日新聞及川正也ワシントン特派員)。  それでも、唯一の被爆国である日本国民にとって、オバマ大統領の発言に 期待するのは当然だ。  だからこそ、日本国民の願いを伝えるために、麻生首相はその発言を歓迎 する親書をオバマ大統領に送ったのだ。  麻生首相はまた欧州外遊先の講演でも、核軍縮を訴えた(5月6日日経)。  親書を出すのが遅すぎるとか、なぜ核武装論者の安倍元首相に親書を託した のか、といった批判をする私でさえも、日本国民の声をオバマ大統領に伝えて くれた事はよかったと、ナイーブに考えていた。  そんな思いを5月4日の毎日新聞が見事に打ち砕いてくれた。  その毎日新聞は、「アメリカよ 新ニッポン論」の第一回目の記事の中で 次のように書いていたのだ。  ・・・オバマ米大統領の4月5日の核廃絶宣言の10日後、麻生太郎首相は オバマ大統領に親書を出した。  内容は非公開だが、(核廃絶)演説のさわりを引いて強い支持を伝える一方、 「日本にとって日米安全保障体制下での核抑止力は重要」と米国側にクギを 刺していた・・・  これには驚いた。日本国民は見事に裏切られたということだ。  麻生首相の親書の主眼は、オバマ大統領の核廃絶を歓迎することよりも、 米国の核抑止力(核の傘)を減らさないでくれ、と頼み込むほうにあった ということだ。  この事を証明するかのように、同じく5月4日の毎日新聞「クローズアップ 2009年」は、4月6日からワシントンで開かれていたカーネギー 国際平和財団主催の国際会議で、孤立した日本の姿を報じていた。  すなわち、46カ国の800人を超える政治家や核専門家が、会場で再現 されたオバマ演説に盛大な拍手をし、会議は核軍縮歓迎ムードに包まれた というのに、日本だけが対米同盟を絶対視して冷戦時代の核抑止論を 繰り返したという。  その姿は場違いな孤立感を与えていたという。  もはや政府・外務省の独占する日本外交は恥さらしだ。日本国民を貶めるものだ。  麻生首相はオバマ親書を国民の前に公開し、オバマ大統領に何を伝えたのか 説明すべきである。  日本の国会議員は、連休明けの国会質疑で、あるいは質問主意書で、 オバマあて麻生親書の情報公開を、国民に代わって求めるべきだ。  もし麻生首相が、安全保障上の理由であるとか、相手国との関係もある、 などという理由で公開を拒むような事があれば、間違いなく米国に核抑止を 頼んでいたということだ。  核廃絶と米国の核の傘に頼る事とは、完全に矛盾する。  米国の核抑止を米国に求めるということは、核廃絶など口先だけということだ。  「麻生首相はくわせものだ」、そう言われないためにも、麻生首相はオバマあて 親書を公開すべきだ。  国会議員は国民に代わってその事を麻生首相に要求すべきだ。             ─────────  天木直人のメールマガジン 2009年5月6日発行 第175号  発行者:天木直人  著者ブログ: http://www.amakiblog.com/  読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信 していただければ、著者まで届きます。

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