□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年5月4日発行 第173号 □■ ────────────────────────────────── ■ 議員世襲制のウラに隠された犯罪 国会議員の世襲問題が急に政治のテーマの一つに浮上してきた。 これを法律で禁止するなどという事は困難だ。 世襲議員とはどこまでを指すのかとか、これを禁止するのは憲法で保障 されている「職業選択の自由」に反するのではないか、とか、いろいろと 口実が出てきて意見はまとまらない。 しかし、もし、国民の大半がこれに反対しているのであれば、民主党は 自らのマニフェストに世襲議員を公認しないと発表して、自民党との対比を 国民の前に断固示すべきだ。 世襲議員は圧倒的に自民党議員に多い。だから自民党は不利だ。民主党は この問題を政権交代の争点の一つに大きく取り上げるべきだ。 なぜ世襲議員は問題なのか。 それは親の地盤を引き継いだ世襲議員が、能力もないのに地盤、看板、 カバンの力で当選できる。それは不公平だけでなく、政治家の質を落す、 という事である。 政権を途中で放り投げた首相や漢字も読めない首相、それにヘロヘロ 記者会見で世界に醜態をさらした財務大臣などはいずれも見事に世襲議員 であった。 しかし、議員世襲制の弊害はそれだけではない。政治家は稼業だ、と 言われるほど、政治家を利用した親子代々のうまみがあるのだ。そこを 暴露して、一般国民の怒りに火をつけるのだ。 その一例として、「政治資金管理団体による相続税支払い逃れ」という 問題がある。この事を、ジャーナリストの上杉隆が、週刊SPA! 5・5-12号で見事についている。 堀江貴文の連載インタビュー「今さら言うのはなんですが」の中で、 次のようなやり取りを見つけた。 鳩山邦夫の秘書を経験している上杉は、鳩山邦夫の孫が一郎という名前で 自分のおじいさんの鳩山一郎と同じ名前にしている事を明かした上で、 「・・・選挙用に分かりやすい名前です。河野一郎も麻生太郎も似たよう なもの・・・山村新治郎なんて、名前を世襲しまくって、山村さんで 11代目でしたから・・・」 などと、世襲政治家が名前まで選挙に利用する有利さ指摘している。 注目すべきはその後につづく次の発言だ。 上杉 「・・・でも、世襲政治家の一番の問題は、政治資金管理団体の 継承です。団体にお金を入れて、寄付というかたちで子供に引き継がせて、 相続税がかからないようにしている。それに僕は怒っているの。世襲政治家 の多くは、相続税を逃れるために、政治資金管理団体をつくっているとしか 思えない者ばかりなんです・・・」 堀江 「それ、赤の他人へも寄付ができるんですか? 上杉 「はい。世襲政治家の中には、政治資金管理団体を金庫として使って、 死んだら子供に寄付する。寄付行為は相続税ゼロです。立候補するなら誰でも 団体をつくれますし、最初ならいくらでも入れることもできる。そのお金は 運用もできてしまう・・・安倍、福田、小渕家などは実際にやっていますから」 堀江 「・・・政治資金管理団体をつくれば相続税や贈与税がかからない。 それって、メチャクチャおかしくないですか!」 ホリエモンまでもがおかしいと驚いているのだ。 いやおかしいでは済まされない。これは巧妙な脱税だろう。脱税は犯罪だろう。 歴代の自民党首相が脱税をしていたという事だ。それを国税庁も検察庁も 見過ごしてきたということだ。 小沢事件だけをことさらに騒ぎ立てる事の滑稽さと作為性がわかる というものだ。 民主党は世襲議員廃止を迫るべきだ。その際には、この問題を持ち出して追及 すべきだ。 税務署から厳しく取り立てられている国民の怒りに火をつけるべきだ。増税を 迫られる国民の怒りを、自民党世襲政治家、首相に向かわせるべきだ。 ───────── 天木直人のメールマガジン 2009年5月4日発行 第173号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信 していただければ、著者まで届きます。

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