□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年4月27日発行 第164号 □■ ────────────────────────────────── ■ 「地域包括支援センター」という言葉を知っていますか? 4月26日の東京新聞に、「地域包括センター 低い知名度」という見出し の記事があった。 ついこの前までの私であれば、この記事を見過ごしていたに違いない。記事 の存在さえも気づかなかったことだろう。 ところが、この記事が出るわずか二日ほど前、私は知人を通してある介護保険 のボランテアの方と話す機会があった。 そして、その時はじめて、私はこの「地域包括センター」という言葉を耳に していたのだ。 「地域包括支援センター」などという抽象的な言葉のどこにも、介護や医療 をあらわす響きはない。しかし、これこそが、小泉・竹中改革による弱者 切捨て医療改革の落し子なのである。 何しろはじめて耳にした言葉だ。私が正確にここで説明できるはずはない。 しかし、私の記憶に残るボランテアの方の悲憤慷慨は、およそ次のような ものだった。 後期高齢者医療制度ばかりが問題にされているが、同時に行なわれた 改正介護法もひどい。 要介護者の負担を増やす一方で、国側の責任の所在が不明になってしまった。 相談窓口として「地域包括支援センター」という組織ができたが、これが まったく知られていない。何を聞いても埒が明かない。 いままでは市町村の担当部局に行って直接に文句が言うことができたが、 これからはすべて「地域包括支援センター」に相談してくれ、となった。 ところがそのセンターの所在がよくわからない。要介護者はどんどん切り捨て られている。 その記憶があったので、4月26日の東京新聞の記事が私の目にとまったのだ。 その記事はこう書いている。 ・・・お年寄りの医療や介護の総合的な窓口となる「地域包括支援センター」 が、認知症の疑いがある高齢者の6割とその家族4割にまったく知られて いない実態が、東京都の調査でわかった。センターは認知症の予防と早期発見 の役割が期待されているが、十分に活用されていない現状が浮かぶ・・・ この国ではとんでもない事が行なわれつつあるような気がする。 要介護や認知症の老人は国が手厚く面倒を見るのが当たり前ではないのか。 ところが、正常に頭や体が動かなくなった老人たちが、自分で地域包括支援 センターに働きかけて、国の助けを求めなければ面倒を見てもらえないのだ。 しかも助けを求めても十分な支援が得られないのだ。 私は、外交についてはその政策の誤りを指摘できる。批判できる。しかし その他の省庁の仕事については、その能力はない。 おそらくこの地域包括支援センターのように、この国の行政は、国民にとって 耐え難いもので溢れているに違いない。 われわれ国民の知らないところでどんどんと行政が悪くなっているような 気がする。 この「地域包括支援センター」の問題点について説明できる読者がおられたら 私宛にメールで教えて欲しい。それを私のメルマガで紹介し、読者の理解の一助 にしたい。 皆が力をあわせて、現実に何が行なわれているか、知ることが重要だ。知ら なければ何も起こらない。知る事によってあらたな動きを起こせる事ができる。 メディアが書かないのであれば、われわれが力を合わせてメディアをつくる しかない。そこからあらたな政治が生まれる可能性がある。 ───────── 天木直人のメールマガジン 2009年4月27日発行 第164号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信 していただければ、著者まで届きます。

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