Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」 第156号 政治の軸にならない平和問題と国民新党の役割
無料記事

□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■  天木直人のメールマガジン 2009年4月21日発行 第156号 □■   ────────────────────────────────── ■     政治の軸にならない平和問題と国民新党の役割  私は4月20日のメルマガ第153号で、ロナルド・ドーア氏の論評を 引用して、この国では貧困問題が政治の軸にならない、政治家は本気になって 貧困問題を政治の場で解決しようとしない、国民もまたそれを政治に要求しない、 と書いた。 同様のテーマがもう一つある。それは平和の問題である。平和もまた政治の 対立軸になっていない。政治家は憲法9条を踏みにじる政府・官僚を本気に なって追及できていない。国民は平和の問題を政治の主要テーマにしない。  考えてみればこれは由々しい事だ。我々の生活の基本である憲法9条(平和) と25条(生存権)が、政治の軸にならないのである。  ここ数ヶ月間、国会は解散・総選挙絡みの駆け引きばかりに終始してきた。 その陰で平和の問題もまた置き去りにされてきた。  米海兵隊のグアム移転協定しかり。海賊対処法しかり。いずれも重大な憲法9条 違反の法案であるにもかかわらず、まともな審議が行なわれないまま、その成立 が当然視されている。  しかも政府は国民に嘘をついていた事が明るみになったと言うのに、である。  たとえば沖縄からの米海兵隊削減計画である。我々は8000人削減される と繰り返し聞かされてきた。そのように報道されてきた。  しかし4月3日の衆院外務委員会で、外務省の梅本和義北米局長は、社民党 辻元清美氏の質問に対し、それが嘘である事を認めた(4月9日朝日新聞)。  07年9月時点での在沖縄海兵隊の実数は1万3200人であるという。その 数が1万人になるだけなのだ。わずか3200人の削減に過ぎない。  その見返りに膨大なグアム移転費を日本は米国に負担させられる。国民に 十分な説明がないままに国民の税金が使われようとしている。  海賊対処法の嘘もまた明らかになった。4月19日の東京新聞は、ソマリア沖 に派遣されている海上自衛隊がこれまでに警護した日本関係船舶は、政府が説明 していた数の3割程度しかなかったことをスクープしている。  本来ならば派遣そのものを見直さなければならないのに、現実は逆だ。政府は 海賊対処法の成立を強行しようとしている。  政治は何をしているのか。護憲政治家は何をしているのか。  共産党や社民党の政治家が怠慢だとは言わない。圧倒的に少数なのだ。非力 なのだ。そして雇用問題と同様に、野党第一党の民主党が動かないのだ。  そのような中で、私は国民新党の動きに注目している。  4月21日の新聞各紙は、国民新党の亀井久興幹事長が横浜市で記者会見し、 一旦受け入れた民主党の海賊対処法修正案にもとづく与党との修正協議から、 国民新党は離脱する方針を決めた、と報じた。  海上自衛隊の海外派遣に反対する社民党との連携を重視して方針転換した という。  国民新党は平和の政党になったのか。そういえば国民新党の亀井静香代表 代行は平和外交の重要性を言い出し始めた。  国民新党は平和の政党に脱皮しようとしているのだろうか。そうだとすれば 私はそれを歓迎する。  実は私は2007年の春、国民新党の亀井久興幹事長から連絡を受けて都内の ホテルで面談した事があった。参院選の立候補打診だった。  私は、亀井氏が切り出す前に、憲法9条を変えないという主張だけは譲れない ので、その話であれば応じられない、と一方的に話した。  私は亀井氏の話も聞かずに、国民新党は保守・改憲議員の集まりだという 先入観で語ったのだ。  亀井久興氏は紳士的だった。そんな私の非礼にもかかわらず丁重な態度を 崩さなかった。しばし四方山をした後で、また色々とご教示願いたいと 私を見送った。  やがて国会で海賊対処法案をめぐる審議が始まる。私は国民新党が民主党 より憲法9条に忠実な立場を取ろうとしている事に注目している。  最近の雇用、経済、社会福祉などに関する主張を聞いていると、国民新党は 自公政権と対立する政策を明確に打ち出している。民主党より野党的だ。  保守的な国民新党が平和を標榜すれば、より幅広く国民に訴える事が出来る のではないか。  護憲・平和問題が左翼イデオロギー政党の独占物でなくなった時こそ、 護憲・平和問題が政治の軸になる時かもしれない。国民の心に響くように なるかもしれない。  国民新党の活躍に私は期待したい。    ─────────  天木直人のメールマガジン 2009年4月21日発行 第156号  発行者:天木直人  著者ブログ: http://www.amakiblog.com/  読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信 していただければ、著者まで届きます。  天木直人メルマガ懇親会のお知らせ。  現在までに確定した懇親会の案内です。最寄りの地に在住の方の参加を 歓迎します。参加希望者は開催場所を明記の上メールにてご一報ください。  京都開催   日時 5月16日(土) 午後1時─5時  場所 キャンパスプラザ京都(JR京都駅烏丸口から西徒歩5分)2階 (収容80名)  集会名  天木直人メルマガ懇親会(以下同じ)  参加要領 メルマガの購読者を優先しその他一般開放(以下同じ)  参加費  会場代分担 一人当たり500円見当  東京開催    日時 5月31(日) 午後1時─5時  場所 高井戸地域区民センター(収容70名)  京王井の頭線高井戸駅徒歩3分、荻窪駅南口から関東バスで 4番 「芦花公園駅前入口行」「給田行」 高井戸駅下車 徒歩2分  参加費   無料  富山(高岡)開催  日時 6月10日(水) 午後1時─5時  場所 ビジネスイン高岡 4階研修室・会議室(収容45名)     富山県高岡市駅南 5-3-3     JR高岡駅南口徒歩1分  参加費 500円(会場代分担)  福岡開催  日時 6月14日(日) 午後1時─5時  場所 アクロス福岡 セミナー室2(収容70名)     福岡市中央区天神1-1-1  参加費 500円-1000円(会場代分担)  福島開催  日時 6月28日(日) 午後1時─5時  場所 郡山ビッグバレット(収容60名)  参加費 500円─1000円(会場代分担)  盛岡開催  日時 7月25日(土) 午後1時─5時   場所 いわて国保会館  せせらぎ(収容40名)     盛岡駅から徒歩5分  参加費 500円(会場代分担)  山梨開催  日時 8月22日(土) 午後1時─5時  場所 生涯学習センターこぶちざわ  JR小淵沢駅徒歩15分  参加費 無料  徳島開催  日時 9月13日(日)  場所 未定  ─────────    

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2026年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2026年10月19日に利用を開始した場合、2026年10月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2026年11月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する