□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年4月17日発行 第149号 □■ ────────────────────────────────── ■ 誰が「総理」を決めるのか(その3) メディアの実態 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ この国の総理は自民党内部の権力闘争によって決められるという事を (その1)で書いた。検察という官僚組織が首相の敵にも味方にもなる事を (その2)で書いた。次はメディアの実態である。 例によってSAPIO誌編集部の渾身の記事に従ってポイントを書いて みたい。 「情けないことではあるが、日本の大新聞やテレビが権力寄りであることは 世界的に有名だ」と、SAPIO誌編集部の記事はいう。 記者クラブ制という特権にあぐらをかく日本の大手メディアならではの 特性だ。 しかしそれだけではない。大手メディアと政局の動きには、読者・視聴者 には知られたくない舞台裏がある、として、SAPIO誌編集部は次のような 裏話を我々に教えてくれている。 「・・・メディアが能動的に政局を動かすといえば、我々はすぐに読売新聞 グループ会長の渡邊恒雄氏を思い起こす。しかしむしろそれは特異であり、 メディアの実態はもっと低次元で醜悪だ・・・ 今回の西松事件の報道の多くは、メディア側の取材不足の中で、検察の情報 リークが独走し、遅れをとりたくない各社が横並びに検察のリークに飛びついた 印象が強い。メディアの政治操作などという大袈裟なものでは決してない・・・ 今回の西松事件はA新聞(筆者註:明らかに朝日新聞の事である)の司法 記者と検察当局の合作だったと見られる。他の新聞はA新聞の独走を許したく ないため、検察から少しでも情報を聞き出そうとして必死になった。 一方のA新聞と言えば、系列テレビにも大物検察OBを次々と登場させて 『小沢はクロだ』という印象を際立たせメディアを先導した・・・ 事件が大きくなればなるほど互いにメリットがある検察とA新聞。その一方で 、自分たちも“おこぼれ”にあずかりたい他の大手メディア。それらが相乗り して小沢叩きに突っ走った構図があった・・・」 鋭い指摘である。自ら新聞記者の息子として育ち、外務官僚時代に霞クラブの 記者たちとのつきあいを通じて得た経験から、私もそうだと思う。メディアの 生態を見事に言い当てている。 更にSAPIO誌編集部は、検察とメディアのタッグマッチの先例こそ ロッキード事件だった、と次のように続ける。 「・・・あの時、最初から『田中角栄を排除せよ』という与党内の一部勢力 や検察の意図があり、そこにメディアが全面的に協力した疑いがある・・・ 元読売新聞記者で元東京経済大学教授の前澤猛氏は、当時の布施健検事総長 が神谷尚男東京高検検事長とともに朝日新聞の社会部長と密かに会って、 次のような話をしていたことを、厳しく批判する。 『やりますよ。やらなければ検察はもちません・・・この事件は法律技術的 にいくつかの相当思い切った事をやらなければならないかもしれない。その 場合でも新聞は、いや国民世論は、最後まで検察を支持してくれるだろうか』・・・ これは密議や談合ではないか。国策捜査ではないか・・・ここで言う 『法律技術的に相当思い切ったこと』というのは重要な問題だ。ロッキード 事件の立証は・・・ともすれば法や判例を無視する『検察ファッショ』と 批判されかねない手法が用いられた。 最近になってそうした問題を冷静に分析する専門家も増えたが、当時はどの メディアもそのような視点は取らず、国民は『角栄とは何と悪い政治家か』と いう印象だけを持たされた。 それが検察当局と朝日新聞はじめ大手メディアが仕組んだ情報操作だった とすれば、民主主義の深刻な危機である。今回の西松事件でも似たような構図が ないわけではない・・・」 本来なら権力の不正を国民にかわって糾弾すべきメディアが、検察と組んで 政界疑獄を演出する。 しかもその動機が、自らの取材努力の欠如や、他者との競争意識といった 低次元のものから来ているとすれば国民はそのようなメディアを許せるか。 SAPIO誌編集部のその記事は次のような言葉で締めくくっていた。 「日本の大メディアは、権力と癒着しているというより、むしろすでに権力 構造の一部と化しているのである。」 ───────── 天木直人のメールマガジン 2009年4月17日発行 第149号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信 していただければ、著者まで届きます。 天木直人メルマガ懇親会のお知らせ。 現在までに確定した懇親会の案内です。最寄りの地に在住の方の参加を 歓迎します。 京都開催と東京開催についてはほぼ収容数に近づきました。参加ご希望の方は メールにてご一報ください。 京都開催 日時 5月16日(土) 午後1時─5時 場所 キャンパスプラザ京都(JR京都駅烏丸口から西徒歩5分)2階 (収容80名) 集会名 天木直人メルマガ懇親会(以下同じ) 参加要領 メルマガの購読者を優先しその他一般開放(以下同じ) 参加費 会場代分担 一人当たり500円見当 東京開催 日時 5月31(日) 午後1時─5時 場所 高井戸地域区民センター(収容70名) 京王井の頭線高井戸駅徒歩3分、荻窪駅南口から関東バスで 4番 「芦花公園駅前入口行」「給田行」 高井戸駅下車 徒歩2分 参加費 無料 富山(高岡)開催 日時 6月10日(水) 午後1時─5時 場所 ビジネスイン高岡 4階研修室・会議室(収容45名) 富山県高岡市駅南 5-3-3 JR高岡駅南口徒歩1分 参加費 500円(会場代分担) 福岡開催 日時 6月14日(日) 午後1時─5時 場所 アクロス福岡 セミナー室2(収容70名) 福岡市中央区天神1-1-1 参加費 500円-1000円(会場代分担) 福島開催 日時 6月28日(日) 午後1時─5時 場所 郡山ビッグバレット(収容60名) 参加費 500円─1000円(会場代分担) 盛岡開催 日時 7月25日(土) 午後1時─5時 場所 いわて国保会館 せせらぎ(収容40名) 盛岡駅から徒歩5分 参加費 500円(会場代分担) ─────────

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