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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

「天木直人メルマガ」 第145号 麻生親書を携えて訪米する安倍元首相
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□■□■  【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■  天木直人のメールマガジン 2009年4月14日発行 第145号 □■   ────────────────────────────────── ■    麻生親書を携えて訪米する安倍元首相 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━  4月14日の朝刊各紙は、いずれも一段の小さな記事でこの事を報じていた。  すなわち麻生首相は13日夜、官邸で記者団に答え、 「米国と連携して核兵器の廃絶に取り組む意向を伝える親書を、14日から 訪米する安倍元首相に託した」  と発表した。  この一見何でもなさそうな記事に、私は二つの大きな疑問と不快感を持つ。  一つは核廃絶に対する日本の積極性のなさである。  今から二年ほど前に、キッシンジャーやシュルツ、ペリー、ナンといった 米国の安保・外交の重鎮が、「米国が主導的立場に立って世界から核兵器を 廃絶しよう」、と新聞広告を出したことがあった。  これは決して米国が平和国家になったからではない。その本音は、「テロに 核兵器が渡るぐらいなら、いっそ核兵器を全廃したほうが米国のためだ。 核兵器がなくても米国はそれに代わる兵器を持っている。米国の軍事的優位は 微動だにしない」、というものである。  しかし、そうは言っても、米国が率先して核全廃を行なうのなら歓迎すべき 事だ。地球上から核兵器をなくす事が可能な唯一の時は、米国がそれを世界に 先駆けて行う時をおいて他にはない。  このニュースを聞いた時、私は自らのブログで外務官僚に呼びかけたものだ。 日本が活躍する大きなチャンスだと。この提案に乗って米国を動かせ。そして 唯一の被爆国日本が核廃絶の先頭に立て、と。  それは半分冷やかしだが、半分は真剣な提案のつもりであった。なぜならば 外務官僚が、少しばかりの知恵を働かせ、その気になれば、それができたからだ。  確かにキッシンジーらは現職ではない。政策を決める立場には無い。しかし、 今でも米政権に多大な影響力をもつ重鎮である。彼らがウソを言っているので なければ、彼らと一緒になってブッシュ政権を動かす外交はできたはずだ。  おまけに彼らの威光の陰に隠れて核全廃を訴えれば、外務省がもっとも恐れる 対米従属の枠を踏み外さないで済む。  ひょうたんから駒が出て、もし何らかの動きが米国に出てくるとしたら、 それこそ日本の平和外交を世界に示す事になる。千載一遇のチャンスでは ないか、と。  残念ならが外務官僚は動かなかった。  それから2年。再びチャンスがやってきた。オバマ大統領が5日、プラハで 核兵器全廃包括構想を発表したのだ。  外務官僚たちがまともな仕事をしていたら、真っ先にこれに賛同する行動を 取るべきだった。5日にオバマ大統領が核廃絶の重要な演説をするという情報は すでにメディアに流されていた。事前に情報をつかんで対応をつくる時間は 十分にあったはずだ。  ところがまたしても外務省の反応は鈍かった。外交の麻生は、「日本は核軍縮 を一貫して言ってきた数少ない国。米国が取り組むのは極めていい傾向だ」、 などというひとごとのようなコメントを発表しただけだった。  そして今度の首相親書の発出である。なぜ10日近くも間延びしたのか。なぜ すぐに親書を出さなかったのか。  それは麻生首相が自ら親書を書かなかったからだ。外務省幹部が自ら書こうと しなかったからだ。事務官に命じて書かせ、それを順番に裁決していくうちに 日にちが経ってしまったのだ。要する誰も即座に英文の手紙を書けない、書か ないのだ。  それよりも私が腹立たしく思ったのは、親書を託した政治家に安倍晋三元首相 を選んだ麻生首相のセンスのなさである。  安倍晋三は憲法改憲をとなえ、核武装も辞さないと唱える連中と一緒になって 「美しい国」をつくろうとしている右翼イデオロギーの政治家だ。  あの従軍慰安婦問題で米国議会を怒らせた政治家だ。  何よりも、訳の分からない理由で施政方針演説直後に首相を辞任した政治家 である。とっくに政治家を引退していなければならない政治家である。  そんな政治家に核廃絶の親書を携行させてどうする。米国がまともに相手に するはずがない。またしてもチャンスを見逃している。    ─────────  天木直人のメールマガジン 2009年4月14日発行 第145号  発行者:天木直人  著者ブログ: http://www.amakiblog.com/  読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに返信 していただければ、著者まで届きます。  天木直人メルマガ懇親会のお知らせ。  現在までに確定した懇親会の案内です。最寄の地に在住の方の参加を 歓迎します。  京都開催   日時 5月16日(土) 午後1時─5時  場所 キャンパスプラザ京都(JR京都駅烏丸口から西徒歩5分)2階 (収容80名)  集会名  天木直人メルマガ懇親会(以下同じ)  参加要領 メルマガの購読者を優先しその他一般開放(以下同じ)  参加費  会場代分担 一人当たり500円見当  東京開催    日時 5月31(日) 午後1時─5時  場所 高井戸地域区民センター(収容70名) 京王井の頭線高井戸駅徒歩3分 荻窪駅南口から関東バスで 4番「芦花公園駅前入口行」「給田行」 高井戸駅 下車 徒歩2分  参加費   無料  富山(高岡)開催  日時 6月10日(水) 午後1時─5時  場所 ビジネスイン高岡 4階研修室・会議室(収容45名)      富山県高岡市駅南 5-3-3      JR高岡駅南口徒歩1分  参加費 500円(会場代分担)  福岡開催  日時 6月14日(日) 午後1時─5時  場所 アクロス福岡 セミナー室2(収容70名)     福岡市中央区天神1-1-1  参加費 500円-1000円(会場代分担)  福島開催  日時 6月28日(日) 午後1時─5時  場所 郡山ビッグバレット(収容60名)  参加費 500円─1000円(会場代分担)  盛岡開催  日時 7月25日(土) 午後1時─5時   場所 いわて国保会館  せせらぎ(収容40名)     盛岡駅から徒歩5分  参加費 500円(会場代分担)  

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