■□■□■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ 天木直人のメールマガジン 2009年4月3日発行 第126号 □■ ────────────────────────────────── ■ 浅田真央ちゃんの敗北とその理由 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 発売中の週刊文春4月9日号に、3月24日から米ロサンゼルスで開かれた 世界フィギュア選手権で完敗した浅田真央選手の敗北の理由について書かれた 記事があった。 その記事について詳しく述べることがこのメールマガジンの趣旨ではないので 一言で済ませるとこうだ。 ことの発端は3月中旬。キム・ヨナ選手が韓国のテレビ局のインタビューで 「2月の4大陸選手権試合の直前の練習で日本選手に妨害された」と発言した、 と報じられたことにある。 実際はキム・ヨナ選手は国名も選手名も具体的には語っていなかったのだが、 一部メディアが日本人選手によるものとしたことから騒ぎが広がったという。 これに過剰反応したのが日本側のスケート連盟。妨害した事実はありません と声明を出し、韓国スケート連盟にも調査を求める公式文書を送るなど、 否定に躍起になった。 両国連盟が話し合いの場を持ち一件落着した後も、日本スケート連盟の関係者 には、「韓国側の妨害工作だ」、「絶対今回だけは負けるな」などと憤る者も あらわれたという。 浅田選手自身もロサンゼルス入り後この件で取材を受けざるを得ず、日韓対決 のような周囲の雰囲気に巻き込まれて神経質になっていたという。 その影響もあってか、我々がTVで見たとおり浅田選手はミスを連発した。 それでも日本の関係者中には「キム・ヨナは点数が出すぎじゃないか」、と 敗北をジャッジのせいにしたり、感情的になったりした者が多かったという。 この件について聞かれた安藤選手のモロゾフコーチはこう語ったという。 「(今回安藤選手が三位に入ったのは)誰一人として僕のじゃまをしなかった からだ。連盟の中には変わった人がおり、いろいろ口を挟んでくる。普通なら 一番に選手、二番にコーチだが、日本は連盟があって次に選手。これはいけない。 きょうの真央にも同じことが起きた・・・」 私がこのメールマガジンで言いたいことは、このモロゾフコーチの言葉の中に ある。 権威や組織を優先する日本社会の特殊性は、メリットも確かにあった。しかし それはまた官僚支配や権威主義となって目に見えない社会的圧力になり、個人や 民間の自由なエネルギーを押さえ込んできたのもまた事実である。 おりしも日本は未曾有の政治、経済の混迷期にある。この困難な時に、官僚、 組織、権威、が幅をきかせ、何もしない、できないのに、その既得権だけで国民の 財を食いつぶしていく。 その一方で、権威を持たない個人やフリーランスや若者が割りを食わされた まま沈黙を続けざるをえない。 これは不合理ではないか。この構造を主客逆転しなければ日本は救われない のではないか。 選手よりも監督が目立った星野ジャパンよりも、選手を信じ、尊重し、選手に 一丸となってやる気を起こさせた原ジャパンが世界一になった理由はそこにある のではないか。 一度は政権交代を起こしてみたいと国民の多くが思い始めた理由もそこにある のではないか。 さびしげな表情を見せた真央ちゃんは、「また頑張りたいという気持ちが 出てきた」とけなげに語ったという。 その真央ちゃんに再び勝利の笑顔をよみがえらせるためにも、スケート連盟は 引っ込むべきではないか。 既得権に胡坐をかく日本の支配者たちは、このあたりで総退陣すべきではないか。 そう考えさせられる週刊新潮の記事であった。 ──天木直人のメールマガジン 2009年4月3日発行 第126号 発行者:天木直人 著者ブログ: http://www.amakiblog.com/ 読者の皆様からのメールをお待ちしております。このメールマガジンに 返信していただければ、著者まで届きます。 最近メールが届かないという声が一部寄せられます。配信、読者管理、 課金、パスワードを忘れた際の問い合わせは、 以下のアドレスまで 直接お問い合わせください。 ◎まぐまぐプレミアム事務局: customer@magpre.com ──────────────────────────────────── ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ──────────────────────────────────

新しいコメントを追加