天木直人のメールマガジン ─反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説 2009年3月20日発行 第0110号 こういう記事を読むと失望させられる 20日の新聞で、19日の参院予算委員会における民主党議員の質問振りが 報じられていた。「外交・安全保障」の集中審議であったにもかかわらず、 西松建設の違法献金問題を巡る検察捜査批判に終始したという。 民主党の一川保夫、喜納昌吉両氏は、持ち時間一時間半のうち、一時間以上を 政策以外の課題に充てたという(3月20日読売新聞永田町フィールド)。こう いう記事を読むと私は本当に失望する。腹立たしさを覚える。 いま、国会で外交・安全保障問題に関して論じなければならない重大な問題は 山ほどある。 北朝鮮のミサイル発射に対する政府の対応はあまりにも不透明、かつ粗雑だ。 在沖縄米海兵隊のグアム移転協定に関する政府・外務省の秘密外交が検証され なければならない。 3月20日はイラク戦争開始6周年だ。米国民はもとより、世界中の批判の中で ブッシュ大統領が去ったいまこそ、あの攻撃を支持してイラクへ自衛隊を派遣した 日本外交の是非が国会で追及されなければならない。 私はかつてある討論会で、当選したばかりの喜納昌吉と一緒になったことがある。 その時の彼のタカ派的発言におどろいたものだ。小沢一郎を絶賛する喜納に違和感 を持ったものだ。 歌手、作曲家としての喜納昌吉は素晴らしい。しかし政治家になった後の喜納昌吉 の活動を私はまったく評価しない。その彼を沖縄県連代表にする民主党に失望する。 私は小沢民主党による政権交代を望む。今回の検察捜査についても批判的立場で ある。だからといって、私は政権をとったあとの民主党に期待しているわけでは ない。 今度の総選挙で民主党が勝ち、大量の議員を国会に送り込む事になった時、 民主党の増長ぶりが目に見えるようだ。小泉郵政改革選挙の時と正反対に、大量の 小沢チルドレンがうまれることになる。いや、小泉チルドレンよりも質が劣るかも しれない。 民主党が政権をとった時は、今度はその民主党を厳しく監視していく事になるだろうという予感がする。

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