天木直人のメールマガジン ─反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説 2009年3月17日発行 第0107号 ユダヤ系人権団体に噛みつかれた田原総一朗 一般のメディアには一切報じられていないが、田原総一朗がユダヤ系人権団体 である「サイモン・ウィーゼンタール・センター」から噛みつかれていたことを 知った。この事を3月12日の日刊ゲンダイが報じていた。 私もたまたま観ていたのだが、3月8日放送のテレビ朝日「サンデー プロジェクト」で、田原総一朗はゲストの田中真紀子相手に次のように 語っていた。 「田中(角栄)さんも結局ユダヤにやられた。お父さんもやられたように、 小沢さんもやられた」 この発言に対して、間髪を入れずユダヤ系人権団体サイモン・ウイーゼン タール・センターが噛みついたのだ。「政治スキャンダルを米国とユダヤの せいにする日本の報道番組の司会者を糾弾する」、と題した声明文をホーム ページ上で発表したという。 その中で同センターの副館長が「ユダヤとアメリカの共謀など実在しない。 報道番組を通じて、日本人に誤った認識を持たせる田原総一朗の発言は、断固 として容認できない」、「テレビ朝日はこのバカげた発言を直ちに取り消し、 田原総一朗とともに公式に謝罪する義務がある」などとコメントしているという。 早速私もそのHPを読んでみた。確かにサンデープロジェクトが放送された 翌日9日付の声明文の中で、激しく田原氏を攻撃をしている。それどころか、 その間違った説明に反論しなかった田中真紀子まで批判している。徹底した批判、 追及ぶりだ。 サイモン・ウィーゼンタール・センターは1977年に設立された団体で、 ロサンゼルスを本拠にして、反ユダヤ的発言やユダヤ陰謀論を展開したマスコミに 徹底した抗議をすることで知られている。 日本でも、古くは1995年1月にナチの「ガス室」はなかった、と書いた 文芸春秋の月刊誌「マルコポーロ」を、スポンサーへの広告取り下げ要求などに よって廃刊に追い込んだ。最近では2007年2月にベンジャミン・フルフォード の対談本「ニーチェは見抜いていた ユダヤ・キリスト教的『世界支配』の カラクリ」(徳間書店)」の中で、「ブッシュはイラク人を虐殺し、さらに イスラエルの過激派と協力して中東を支配する為にすべてのパレスチナ人を 絶滅させようとしている」と言及されている箇所を槍玉にあげて、徳間書店と この本の広告を掲載した朝日新聞に抗議している。 田中角栄や小沢一郎がユダヤにやられたかどうかは知らない。しかし ベンジャミンが言うように米国とイスラエルがパレスチナ人を抹殺し、中東を 自らにとって安全な地域にしようとしていることは、多くの識者が指摘している 事だ。私もそう信じている。 我々は真実を知らなければならない。大切な事はどちらが真実を伝えているか である。サイモン・ウイーゼンタール・センターの抗議はすべて正しいのか。 そうではないだろう。彼らの抗議は明らかに政治的なものだ。 田原総一朗氏とテレビ朝日には、この機会に日本人にイスラエルという国に ついて真剣に考えるきっかけを提供してもらいたい。正面から抗議を受けとめ、 正しく対応してもらいたい。イスラエル批判をこれ以上タブーにさせては いけない。 シオニストを自称する友人の佐藤優に頼み込んで、この問題にフタをしようと することだけはやめて欲しい。

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