… … …(記事全文2,663文字)【なぜ、現職自衛隊員や元自衛隊員は、外部からの改善を攻撃するのか?】
ある即応予備自衛官の方が宿泊に使う外来宿舎で、冷暖房が24時間利用できるようになったと喜んでいました。訓練後の疲れた体を休めるとき、快適な冷房の中でしっかり眠れるようになった――小さくても、とても大切な変化です。画像はイメージです。
この即応自衛官は自衛官守る会にも所属する人物であり、会の活動や国会議員への陳情にも同行してくださっている方です。そのため、自衛官守る会がどのように隊員の生活改善を訴えてきたかを理解しています。
このような人物は、自衛隊の改善を素直に喜んでくれますが、一部の現職や元自衛官による誹謗中傷は常軌を逸していました。そのため、自衛官守る会は活動を休会し、隊員や元隊員からの暴言や威圧的な投稿により、恐怖を感じる日々を避けるため、距離を置く決断をしました。
近接戦闘訓練を受けている隊員から、「戦車で踏みつぶしてやる」「半長靴で踏みつけてやりたい」といった言葉が投げかけられたとすれば、恐怖を覚えないほうがおかしいでしょう。武力組織の一員が、その力を背景に国民に向けて威嚇的な発言を行う――それは深刻な問題です。
後から「冗談のつもりだった」と言ったとしても、その言葉が与えた恐怖は消えません。
【自衛隊の組織外に対しての攻撃性】
自衛官守る会は、国会請願という正式な制度を通じて、自衛隊員の生活環境改善を訴え続けてきた団体です。衆参両院の公式サイトで確認できる通り、緊急出動のある自衛隊員の官舎改善などを求める請願を、過去10年にわたり計22件提出してきました。
自衛隊員自身は国家公務員として請願権を制限されているため、この活動は「市民が代わりに声を届ける」民主主義の実践でもあります。実際に、防衛三文書の中に「待遇改善」が明記されたのは、この活動が国会で繰り返し取り上げられた時期と重なります。
それにもかかわらず、一部の現職や元自衛官の間では、「外部の人間が自衛隊に口を出すな」「もともと防衛省が計画していたことだ」という排他的な反応が見られます。
なぜ、外部からの善意の改善提案を“敵意”と受け取ってしまうのか。
この背景には、日本的組織文化と軍事組織特有の心理構造が深く関係しています。

