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【出血は数分で命を奪う ― 災害訓練に欠けている視点】
日本では火災や地震といった自然災害への避難訓練は、子どもの頃から繰り返し行われてきました。小学校の火災訓練や「高台に避難しましょう」という津波訓練は、誰しも記憶にあるはずです。しかし、無差別殺傷事件、テロ、さらには軍事的な攻撃に対して「一般市民がどう動くべきか」を訓練する機会はほとんどありません。
確かに、警察や消防、自衛隊などの専門機関は訓練をしています。沖縄や南西諸島の一部では住民参加の訓練も行われますが、全国的に見ればごく限定的です。市民レベルで「もし銃撃やミサイル攻撃があったらどう行動するか」を体に叩き込む機会は、ほぼ存在しないのが現実です。

