Foomii(フーミー)

これで国が守れるのか?自衛隊・その未来

小笠原理恵(国防ジャーナリスト・自衛官守る会会長)

小笠原理恵

ブロックに過剰反応する心理とは? 「見知らぬ友」探しが鍵

『ブロックに過剰反応する心理とは? 他者からの承認より“達成感”を軸に生きるという選択』

先日、ライブ放送で「ブロックに過剰反応する心理とは?」という話をしました。

------------☆☆☆----------

『ブロックに過剰反応する心理とは? 他者からの承認より“達成感”を軸に生きるという選択』SNSで「ブロックされた」と傷つく人。なぜそこまで反応するのか?承認欲求と支配欲、そして“自分軸”で生きるという選択肢についてお話しします。

📺 https://www.youtube.com/watch?v=iKvnlNpfzyc&t=25s

------------☆☆☆----------

「ブロックに過剰反応する心理」を読み解くと

私はSNSを、一般社会とは違う「海」だと考えています。

逆に、一般社会とはある一定の役割を求められる場所──家族や職場の構成員、地域の人、サークルの仲間──といったすでに固定された役割をずっと求められる場所です。

一般社会では、その役割がある自分の「居場所」です。だから、そこが存在することが生きている自分のステータスであり、その居場所を守るため、固定された役割を頑張らなくてはならない。それは重要なことですが、息苦しく感じることもあります。

一方で、SNSは未開拓の見知らぬ人たちがたくさんいる場所──いわば「大海」です。近くには見慣れた小さなお魚もいるでしょうが、マグロもマンボウもエイもいる。イワシの大群に会えるかもしれないし、タコやカニ、深海魚にも出会えるかもしれない。そんなところがSNSです。

もちろん、クラゲの毒の触手で刺されたり、集団行動しているサメに襲われたりするリスクもありますが、素晴らしい出会いもある。日常とは違う世界が広がるのがSNSです。

そこにはメリットとデメリットがあり、一般社会とは違う構造になっています。だからSNSのプラットフォームには法的・制度的な「利用者の権利」が定められています。その一つが、ブロックとミュート機能です。


【利用者の権利と制度的背景】

🔹 A. プラットフォーム上の機能利用は「利用者の権利」Twitter(X)やFacebook等のSNSが「ブロック」「ミュート」という機能を実装しているのは、利用者の安全・心理的衛生の確保のためです。👉 つまり、誰をブロックするかは発信者の自由であり、選択できる設計になっています。

🔹 B. 憲法・法的義務は「国家」や「公的機関」に課されています。「表現の自由」「知る権利」などは、国民が国家権力に対して持つ権利であり、私人(個人)同士に対して無制限に要求できるものではありません。👉 ジャーナリストや公人、タレント等の発信者に対して「応答しろ」「ブロックするな」と迫ることは、私人への過剰な介入です。

たとえば、SNSでは相手が誰だかわかりません。話している相手が中学生かもしれないし、心が弱っている人かもしれません。一般社会のような「顔の見える関係」とは異なり、相手の状況がわからない中で、強い言葉で責め立てる人もいます。

SNSでは、問題のある投稿者について「ミュート」または「ブロックしますか?」と確認してくれる設計がされています。これは、誹謗中傷や粘着的な被害を避けるための設計です。

また、問題行動がなくても、「話が合わない」「つまらない」「忙しいから会話したくない」など、心理的衛生を保つ目的でブロック・ミュートを使う自由も当然認められています。

ブロックやミュートを、利用者自身の都合で自由に使うことが、SNSの基本的な利用ルールです。


【なぜ「ブロック=悪」と考える人が存在するのか?(誤解の構造)】

SNS上では、公人のアカウントに「俺のコメントに返事をしろ!」と書き込むような傍若無人な投稿も散見されます。

でも、こうした行動は、法的にも間違っています。

公人が全方向に説明責任を負うというのは、誤解された“幻想”です。仮にそれが正しければ、公人は一日中SNS上で応答を続けなければならず、国会にも出られなくなります(笑)

説明責任は、「職務上」の範囲において負うものであって、SNS上での無差別応答義務などは存在しません。

そのため、公人等があなたの質問に答えなかったとしても、それは「当然あり得ること」であって、失望する必要も怒る必要もありません。

… … …(記事全文3,803文字)
  • バックナンバーを購入すると全文読むことができます。

    購入済みの読者はこちらからログインすると全文表示されます。

    ログインする
  • 価格:110円(税込)

    ひと月まとめて購入するとさらにお得です。

    価格:330円(税込)

    2025年5月分をまとめて購入する

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2025年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2025年6月19日に利用を開始した場合、2025年6月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2025年7月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する