… … …(記事全文6,386文字)10月4日にアメリカが、京都議定書の支持を発表した。
多くの人がまず思い浮かべるのは、1997年に採択された地球温暖化対策の「京都議定書」だろう。しかし、ホワイトハウスが発表した「Kyoto Vision for a Golden Age of Science(科学の黄金時代に向けた京都ビジョン)」は、この環境条約とは全く無関係の別物である。
同じ「京都」の名を冠しているために混同しやすいが、政策の領域がまるで違う(ように見える)。こちらは、京都で開かれた国際的な科学技術の場や、日本を含む関係国との新たな構想の中で示された、科学技術イノベーションの共同指針を指している。では、トランプ政権が掲げる「科学の黄金時代」とは何か。
従来の環境規制や基礎研究を重んじる姿勢とは一線を画し、米国の技術覇権、経済成長、安全保障に直結する科学技術を推し進めようというのがその核心だ。
報告書『Science: A New Golden Age』などによれば、柱は大きく三つある。
一つは、中国に対抗して、AIと量子技術で決定的なリードを握ること。
二つ目は、AIデータセンターや次世代の製造業に莫大な電力を供給するため、規制を緩めつつ新世代の原子炉や核融合を推進すること。
そして三つ目は、論文の引用数や抽象的な研究よりも、産業化や防衛に結びつくイノベーション、つまり商業化と実用化を優先する方向への転換である。ここで気になるのが、パリ協定や脱炭素の流れを「詐欺」と切り捨ててきたトランプの発言との整合性だろう。結論から言えば、この構想はむしろ彼の持論に沿っている。そもそも二酸化炭素削減の枠組みではなく、産業、エネルギー、軍事を強化するための戦略だからだ。環境規制で停滞したとみなすエネルギー産業、とりわけ原子力を再び盛り立て、AIや産業の成長に必要な電力を確保する。それがこのビジョンの狙いである。
これより核心に迫る!
この共同声明に脱環境規制に向けた日米の連携を見た!
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