… … …(記事全文3,584文字)G20外相会談が終了し、議長声明が出された。
前回とは大きく異なる点がいくつもある議長声明となった。
これは大きな変化だ。
いちばん大きい変化は、前回が「多くのメンバーが〜」と幅を持たせた短い議事メモだったのに対し、中国の反対にもかかわらず今回は政策文書として書き切ったことだ。
中国が一部に反対したため共同コミュニケは出さず、議長声明になり、米側は「19対1」とあえて明示した。
明らかに中国をけん制する議長声明だった。
その他、前回と異なる点を解説する。
・前回:2026年4月16日 ワシントン会合。4月20日付の短い議長声明https://home.treasury.gov/news/press-releases/sb0464・今回:2026年8月31日〜9月1日 アッシュビル会合。9月1日付の本格的な議長声明https://home.treasury.gov/news/press-releases/sb0620
1. 形態と政治的構造の変化:「合意文書」から「19対1の対決文書」へ共同声明の断念と議長声明化
全会一致による「共同コミュニケ」を断念し、中国の反対を理由に米側が「19対1」の対立構造を明示して「議長声明」として押し切った。
アジェンダの具体化とスリム化
従来の無難な「最少公倍数」の妥協文書(あるいは単なる議論メモ)から、議題を金融・成長に絞り込み、具体的政策(「トランプ口座」や「MDBロードマップ」など)を盛り込んだ明確な政策文書へと書き切られた。
【高安コメント】
G20が「全員で合意形成をする国際枠組み」から「有志国と孤立国(中露)の境界線を引く踏み絵の場」へ変質したことを意味する。
つまり、中露も加入するG20内において、合議は不可能という前提に立った、対中露への圧力の場になったということだ。
これを分断という人もいるだろう。
そういう人は中露派なのだ。
他に3つの大きく変わった点を紹介解説するとともに、今後の世界を予想し、日本がすべきことを解説したい。
時代が変わりつつある。この変化を読み取れ!
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