… … …(記事全文3,345文字)日本銀行が、いよいよ利上げの本丸に足を踏み入れようとしている。
BNPパリバ証券の河野龍太郎氏は、九月からの利上げペース加速を予想し、2027年春には政策金利が1.75%に達したのち、様子見を経て最終的には2.5%まで上昇する可能性を示唆した。かなりのタカ派シナリオではあるが、これは「利上げが最も進んだ場合」の到達点として、一つの参照軸になるだろう。
※河野太郎は全く関係のない人物なのでご安心を。https://diamond.jp/articles/-/396558
なぜ、日銀はここまで利上げを急ぐ必要があるのか。
まずは、行き過ぎた物価上昇の抑制である。
中東情勢の緊迫化に伴う原油高、円安の進行、そしてAI関連需要の急拡大による電力コストの上昇が、輸入物価を通じて国内の生活と経済を圧迫している。
もう一つは、金融政策の正常化という名目である。 日銀は春闘での大幅賃上げを根拠に「賃金と物価の好循環」をアピールするが、その恩恵は大企業中心にとどまり、中小企業や地方にまで波及しているとは到底言えない。実質賃金が追いつかない中での利上げは時期尚早との異論も強いが、それでも動かざるを得ないのは、やはり、物価上昇率に対して金利があまりに低すぎる「実質マイナス金利」という歪みを放置すれば、さらなる円安と悪性インフレを招くという危機感があるからだ。
超低金利で無理やり景気を支える限界が、すでに訪れているのである。
とはいえ、利上げという処方箋が痛みを伴わないはずがない。ここより先は会員登録が必要です。月・水・金に配信中です。(現在、平日毎日更新中)
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