… … …(記事全文3,752文字)
自民党の裏金議員39人への処分が決定された。
4月5日の新聞各紙は一面でこれを大きく取り上げたが、処分の中身について納得しているものは極僅かであろう。
それもそのはずで、端的に言えばあまりに非対称的、根拠薄弱な処分であったからだ。
まず、安倍派幹部や不記載額の大きな議員については党役職停止1年or6カ月、党員資格停止1年or6カ月、離党勧告といった多少なりとも重い処分が下っている。
しかし、この中身を見ても頓珍漢な感じは否めない。
例えば、萩生田光一。
元政調会長といえども、彼は裏金問題を受け昨年の12月、既に政調会長の職は辞任している現在は無役の一塊の議員となっている。
その際に『一兵卒に戻り、平場でしっかり仕事をしたい』との自虐的な挨拶でウケも狙っている。
そんな政治家に対する「党役職停止1年」の処分に一体何の意味があるのだろう?