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吉本興業のお笑い芸人・松本人志氏が、名誉を棄損されたとして「週刊文春」の発行元である株式会社・文藝春秋、ならびに週刊文春の編集長を訴えた裁判が始まった。
松本氏側は5億5000万円に上る慰謝料や訂正記事の掲載を求めているが、3月28日に行われた第1回口頭弁論での松本氏側の「要求」が更なる物議を醸している。
これはある種の法廷戦略なのだろうが、こともあろうに松本氏側の弁護人は被害者とされる『A子・B子さんの氏名、住所、生年月日、携帯電話番号、LINEアカウントを提出すること』を要求し、この期に及んで『A子・B子さんが分からないから反論できない』と主張、認否を拒否したのである。
この要求や主張に対しては、文春側の代理人を務める喜田村洋一弁護士も憤りを隠せない。
『A子・B子さんの詳細が分からないと認否ができないなんて、私も47年弁護士をやっているが、こんなこと言った人は初めてだ。『そんなアホなことあるかいな?』といった感じ──』と吐き捨てた。