… … …(記事全文3,629文字)「ナフサ」という言葉を私はつい最近まで知りませんでした。しかし、今、「ナフサ」という言葉をニュースで聞かない日はありません。私たちの日常に不可欠な製品の多くが実は「ナフサ」由来のものだからです。
4月30日、高市早苗首相はX(旧ツイッター)に、中東以外の地域からの輸入拡大や在庫の活用により、ナフサ由来の化学製品の供給は「年を越えて継続できる見込みだ」と投稿しました。しかし同日、全国建設業協会はナフサを原料とする建設資材の供給不足が発生し、「工事の中止や遅延が避けられない状況も発生している」として、政府に対して需給改善を要請しました。塗料、断熱材、防水剤、ポリ塩化ビニル管を中心に、出荷制限や受注停止が広がっています。
現場では「ナフサが足りない」と悲鳴が上がっているのに、政府は企業の声に耳を傾けるどころか、一部業者の買い占めなどによって「流通の目詰まりを起こしている」と責任転嫁をする始末です。
ナフサとは何なのか。なぜ現場の声と政府の声明は真逆なのか。イラン戦争の出口が見えない中で、令和のナフサショックは、私たちの生活に果たしてどのような影響を与えるのか。夏に向けて深刻になるナフサ事情について今、起きていることを分かりやすく解説します!
