きょうは、中東全般の今年前半の状況をふりかえっておきたい。本文は、ハマスの政治部門のリーダーであったハニヤがイランのテヘランでイスラエルによって暗殺される前に書いているが、基本的な構図は変わらない。
ハニヤの前にも、ハマスの指導者は何人も暗殺されてきた。だが、それでハマスが弱体化したことはなかったし、ガザの状況にも変化は起きなかった。
むしろ、いま現在の問題として浮かび上がるのは、停戦の政治交渉の担い手が失われたことである。
つまり、ネタニヤフはハマスを弱体化させるためにハニヤを暗殺したのではなく、戦闘を泥沼化させて続けるために消したとみるのが妥当である。

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