… … …(記事全文4,328文字)3月31日、トルコは統一地方選挙を迎えた。地方選では、大都市圏市長、市長、市議会議員と村長を選ぶ。県知事(ヴァーリー)は官選であり、内務省の官僚が任命される。県知事の下には各郡に郡長(カイマカン)が同じく内務省によって任命される。
昨年5月に大統領選と国会(大国民議会)議員選挙が行われているので、今回の結果に関わらず、基本的に、次の国政選挙は2028年までない。
■与党、公正・発展党は大敗
全国での得票率を比べると、野党第1党の共和人民党(CHP)が37.76%、与党の公正・発展党(AKP)が35.48%、第3党に「新たに福祉党」(YRP)、第4党にクルド政党の「諸人民の平等と民主党」(DEM)が5.7%、第6党に極右の民族主義者行動党(MHP)4.99%、第7党に「良い党」が3.77%となった。
2002年に大勝して与党になって以来、初めて、AKPは第二党に落ちた。
内藤正典のTwitterでは書けなかったこと
内藤正典(同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授)