Foomii(フーミー)

電磁波・低周波音・化学物質のリスク

加藤やすこ(環境ジャーナリスト、いのち環境ネットワーク代表)

加藤やすこ

偏頭痛のある人は化学物質過敏症の有病率が高い。中枢神経感作との関連性

日常生活で使われる洗剤や柔軟剤の香料、農薬、ワックスなど微量の化学物質で頭痛やめまい、疲労感、吐き気などさまざまな体調不良が起きる「化学物質過敏症」の国内有病率は7.5%と考えられています。

 

また、Wi-Fiやスマホ、携帯電話基地局の無線周波数電磁波や、送電線などから発生する低周波電磁波などで体調不良が起きる「電磁波過敏症」の有病率は3〜6%と推計されています。電磁波過敏症や化学物質過敏症など、環境因子に反応する過敏症を「環境過敏症」と呼ぶこともあります。

 

普通の人にとってはなんでもない、ごく微量の化学物質や電磁波に反応するため、「ただの気にしすぎだ」と誤解されたり、家族や友人にもわかってもらえないことが少なくありません。

 

 

中枢神経感作との関連性

 

私たちの目や耳、鼻、皮膚などは、光や音、匂い、触感など、体の周囲にある刺激を受け取ると、電気信号に変えて知覚神経を通じて脳に送ります。

 

神経系が情報を伝達する際に、痛みを伝える神経伝達経路に異常が起きると、痛みを起こさないはずの弱い刺激なのに強い刺激として脳が認識します。脳が強い痛みを受けたと判断すると、その情報が体の器官や臓器に伝達されて過剰な症状を引き起こすことを中枢神経感作症候群といいます。

 

中枢神経感作は、慢性疲労症候群や線維筋痛症、顎関節症、偏頭痛、過敏性腸症候群、化学物質過敏症、電磁波過敏症、うつ病、むずむず脚症候群(足がむずむずしたり、虫が這っているような異常な感覚が起きて、眠れなくなる病気)などとの関連性が指摘されています。

 

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