Foomii(フーミー)

吉富有治の魔境探訪 - 政治という摩訶不思議を大阪から眺める

吉富有治(ジャーナリスト)

吉富有治

南丹市児童殺害事件とメディアの狂騒 そこに入り込む「政府の陰謀」というネット社会の病理

 ゴールデンウィークということもあり、今回のメルマガは政治の話題や維新ネタから少し離れたい。とは言え、扱うネタはハードなものだ。テレビのワイドショーや週刊誌などが繰り返し報じた京都府南丹市で発生した小学生が殺された事件を取り上げたい。


 なぜ、政治の話題ではなく殺人事件を取り上げるのか。最大の理由は、SNSなどではびこるデマや陰謀論を粉砕しておくためである。この事件だけではなく、謎が多く人々の推理と関心を呼ぶ事件ほど、必ずといっていいほどデマや陰謀論が鎌首をもたげてくる。だが、それらの大半は根拠がなく憶測にすぎないものばかりなのだ。


 この事件についてはテレビなどが毎日のように取り上げた。そのため視聴者にすれば食傷気味なところがあり、事件を報じた某番組ではコメンテーターが、「もういいんじゃないですか、この話」と斬って捨てるシーンが流れた。これにはスタジオが凍りつき、視聴者も驚愕した。逆に言えば、それだけ毎日のように大量の情報が繰り返し流されてきた証拠であり、他に大切な報道が埋もれている疑念さえ浮かぶ。だからこそ、デマや陰謀論が入り込む余地があると言える。


https://www.sanspo.com/article/20260420-HT46ROAL3RDADJRLJNOOT46HNQ/


 まず、デマについてである。どのようなデマが飛び交ったか、その詳しい内容は以下の記事を読んでもらいたい。わたしもX(旧ツイッター)などで事件関連の投稿を読んで、「さすがにそれはあり得ないだろう」と不審に思ったことが何度もあった。


https://www.jiji.com/jc/article?k=2026042400636&g=soc


 現在のようにネットが普及する以前、世間に広く情報を伝える手段は新聞やテレビ、週刊誌といったマスコミに頼らざるを得なかった。ところがスマートフォンの普及からXやFacebookなどSNSの登場によって、個人がパーソナルメディアを簡単に持てる時代になった。これについて個人的な感想を言えば、15世紀の「印刷革命」に匹敵する画期的な出来事だと考える。ただし、マスに対して個人が簡単に情報を送ることができるメリットがある反面、デメリットも少なくない。最大のものが怪しい話やデマの拡散・流布である。

… … …(記事全文7,521文字)
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