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やっぱり地理が好き ~現代世界を地理学的視点で探求するメルマガ~

宮路秀作(地理講師&コラムニスト)

宮路秀作

やっぱり地理が好き #189:そういえばあの話ってどうなった?①

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やっぱり地理が好き 

~現代世界を地理学的視点で探求するメルマガ~

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第189号(2025年1月5日発行)、今回のラインアップです。

①世界各国の地理情報

 ~そういえばあの話ってどうなった?①~

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こんにちは。

地理講師&コラムニストの宮路秀作です。

日頃、周りの人たちからは「みやじまん」と呼ばれています。

今回で189回目のメルマガ配信となります。


2025年1月となりました。

新しい年も本メルマガのご購読を継続していただいたみなさま、大変感謝いたします。

ありがとうございます。


かつて足尾銅山鉱毒事件を通じて、政治家の田中正造は、日本社会の構造的な問題を見抜き、それを国家全体の危機として捉えていました。


彼の演説は単なる環境問題の訴えにとどまらず、国民一人ひとりが「国」を支える責任を再認識するよう促すものであり、この視点は現代にも通じる普遍的なメッセージといえます。


▼亡國に至るを知らざれば之れ即ち亡國の儀に付質問

https://www.aozora.gr.jp/cards/000649/files/4892_10243.html


上記のURL先は、1900年(明治33年)2月17日の衆議院での田中正造の演説を文字起こししたものです。


質問の趣旨は、


民を殺すは國家を殺すなり。

法を蔑にするは國家を蔑にするなり。

皆自ら國を毀つなり。

財用を濫り民を殺し法を亂して而して亡びざる國なし。之を奈何。

右質問に及候也。


とあります。これを現代語訳すると、


民を殺すことは国家を殺すことに他ならない。

法を軽んじることは国家を軽んじることに等しい。

これらすべて、結局は自ら国家を破壊する行為である。

財政を乱し、国民を苦しめ、法を混乱させて滅びない国など存在しない。

これをどう解釈すれば良いのか。


となります。

田中正造は、この演説を通じて、政府や権力者の行動が国民や国家そのものを傷つけていることに対して警告しており、国家運営が不適切であれば、それは必然的に国家の衰退を招くという厳しい現実を指摘しています。ひとえに、政府の無責任さ、経済優先による環境問題の顕在化、地方経済の疲弊、国民の社会への無関心、道徳的退廃、立憲政治の課題など、100年以上経った今でも形を変えて続いている課題といえます。


さて、100年間を振り返るといった壮大なことではなく、今回から数回に亘って、「そういえばあの話ってどうなった?」シリーズを書いていきたいと思います。今回は、2024年の日本について書いてみたいと思います。


それでは、今週も知識をアップデートして参りましょう。

よろしくお願いします!


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①世界各国の地理情報

 ~そういえばあの話ってどうなった? ①~


■そういえば、JAXAの月面着陸成功ってその後どうなったの?

「日本の宇宙技術、ついに月に降り立つ」。


2024年1月20日、日本中を沸かせたこのニュースを皆さんも耳にしたのではないでしょうか。


▼JAXA探査機着陸成功、日本独自技術の高さ証明…「ピンポイント着陸」成否は1か月後に判明

https://www.yomiuri.co.jp/science/20240120-OYT1T50217/


JAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発した月探査機「SLIM(Smart Lander for Investigating Moon)」が高精度の着陸に成功し、日本の宇宙探査の新たな一歩を示した瞬間でした。

月面探査と聞くと、「すでにアメリカ合衆国が達成しているんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、SLIMのミッションは単なる着陸ではありません。その名の通り「スマート」な技術を活かし、狙った場所にピンポイントで着陸するという高度な精度が求められる挑戦でした。


今回、これに成功したことで、日本はこの技術を持つ数少ない国の一つとなり、宇宙探査において大きな進展を遂げました。


狙った地点に着陸することが、なぜそれほど重要なのかといえば、その理由は、

… … …(記事全文9,293文字)
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