… … …(記事全文3,864文字)(前回からの続き)
●菩提寺へのお布施は「待ったなし」
葬儀さんへの費用の支払いは、お通夜、葬儀、お斎などすべてが終わった後で良い。しかし、菩提寺へのお布施などは「待ったなし」で渡さなければならない。必要となるのは、枕経から始まり、お通夜、ご本尊の借用、葬儀、おくり名(戒名など)、寺参り、車代など数々ある。葬儀屋さんのアドバイスである、「ざっくばらんにどれほどの額か菩提寺に尋ねてみては?」に従い、菩提寺に訊いてみた。すると、菩提寺は「こちらから申し上げるものではございません。お気持ちですから」と予想通りの回答だった。
「相場というものがあるでしょう」と葬儀屋さんに迫ると、「宗派により、また寺によりそれぞれ異なるので一概には言えないのが実情です」と申し訳なさそうに答えてくれた。しかし、私には強力なアドバイザーがいる。小学校時代からの同級生が真言宗豊山派の住職を務めているのである。彼にそっと尋ねれば良い。
●僧侶は二人
「お気持ちですから」と言っていた菩提寺が「二人の僧侶でやりたい」と言い出したのである。断るわけにはいかず、「もう一人は私の同級生にしていただけるとありがたい」とお願いするのがやっとだった。菩提寺が「それでは、連絡を取ってみましょう」となり、確認したところ、お通夜は大丈夫だが、葬儀は法要が入っており無理とのことだった。結局、葬儀は、菩提寺の住職と副住職の二人(親子)で行うことが決まった。
二人の僧侶ならまだいい方で、大きな葬儀だと5人くらいの僧侶がお経を一斉に唱えるということがある。これは、言ってみれば、同じ宗派の寺の「互助会」だ。お布施もメインの僧侶である導師と脇僧の人数分渡す必要が出て来る。ただ、相場では脇僧は導師の半分以上ということである。
●院号はどうする?
また、戒名についても「院号」を付けたらどうかとの誘いもあった。院号とは、「○○院」といった戒名の頭に付けられるものである。軽く考えていたのだが、後で同級生住職に「院号は最低30万円」と聞き、早急に「必要ございません。人並で結構です」と断った。東京の方だと、院号を付けると100万円を軽く超えると聞いて、文字通りの「坊主丸儲け」だなと思った。
