… … …(記事全文3,084文字)前回、頂き女子りりちゃんの事件について考えてみたが、事件の被告、渡辺真衣に名古屋地裁から判決が下された4月22日からまだ日の浅い5月8日、「タワマン刺殺事件」なる衝撃の事件が発生した。
その日の未明、西新宿のタワーマンションの敷地内で、同マンションの住人で元ガールズバー経営者、平澤俊乃さん(25歳)が、待ち伏せしていた自称配達業の和久井学容疑者に果物ナイフで刺殺された。
刺し傷は腹部、首など数十か所であり、背中にもあって逃げようとする際にも刺されている。
深い恨みをもった犯行と思われるが、和久井によれば「1000万円以上お金を渡しているのに返してくれなかった」「体を傷だらけにしてやろうと思って刺した」とのことだ。
この事件は5月22日付「Smart FLASH」のネット記事に扱われ、『「俺も騙されてる?」頂き女子りりちゃん、タワマン殺人で全国の〝おぢ〟が目覚めた!パパ活女子に殺到する阿鼻叫喚 LINE』と題されている。
「頂き女子」と同系列の事件であるとみなされているのだ。
この事件の記事を転載したヤフーニュースのコメント欄も、借りた1000万円を返さないこの女に同情の余地はない、などと被害者を一方的に責める意見が大半を占めている。
実を言うと私も、被害に遭った平澤さんは頂き女子活動でうまく立ち回れなかった人、たとえばお金をもらった後のアフターケアが十分でないため、和久井にひどい恨みを抱かせ、刺殺にまで至った人というようにとらえていた。
ところが「週刊文春」5月23日号の「ストーカー男 和久井学51 恐怖のシャインマスカット 新宿タワマン25歳女性刺殺事件」を読むと、この事件はパパ活や頂き女子の範疇とはちょっと違うということがわかる。
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