… … …(記事全文5,153文字)海外(自由主義の圏)の某メディアから、「日本の右派が躍進」についてのインタビューがありました。それに対して当方で作ったメモ、結構詳しく書いたので、会員の方に共有さしあげます。
海外の方からの質問だと思うと、相当基本的なことから話さないといけないので、日本の皆さんにとっても、意外と全体を見渡すのにちょうどよいメモにになっているかも…と思います(実に4600字もあります!)。
是非、ご一読下さい。
「日本の右派が躍進している原因は何だと思われますか?トランプ大統領のアメリカ・ファーストは日本政界にどのような変化をもたらしたと思われますか?」
川口市でのクルド人問題(※1)に象徴される移民問題が近年拡大してきたことが重要な背景の一つです。こうした移民が拡大してきたのは、日本政府がこれまで基本的に外国人労働者を受け入れについての規制緩和(※2)が、急速に進められてきたからです。これまでは「人手不足だから外国人労働者の移民を許可する」という制度では無かったのですが(それまでは、あくまでも途上国の外国人を日本で働いて貰うことで技術を習得して貰って本国に帰って貰う、という研修制度が基本でした)、2024年の法改正でそれが可能となったのです。
それと同時に、日本政府が、長引く不況対策の一環として薦めた「インバウンド(外国人観光客)の拡大促進政策」によって(ならびに、近年急速に進んだ円安によって)、外国人観光客が急速に増え、それを通して、所謂オーバーツーリズム問題=観光公害問題が深刻化したことも重要な背景です。
政府、及び与党は、国民がこれらの問題に大きな不満をもち、それを年々拡大させているにもかかわらず、そうした国民の不満について十分な対応を進めず、それとは逆に移民拡大、外国人観光客拡大政策を推進しており、これに対して国民的不満が拡大したわけです。
こうした外国人問題に…
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