… … …(記事全文3,767文字)都議選の結果、自民党は歴史的惨敗を喫し、獲得議席数が過去最低となりました。
『自民、歴史的惨敗 過去最低21議席、都民ファ第1党―公明後退、立民上積み・都議選
任期満了に伴う東京都議選(定数127)は22日投開票された。自民党は獲得議席が21にとどまり、過去最低だった2017年の23を下回る歴史的惨敗を喫した。
…公明は大田と新宿で3人が敗れ、9回連続の全員当選を逃した。
投票率は47.59%で、前回(42.39%)を上回った。』
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025062200563&g=pol
この結果に、石破政権は戦々恐々としているはずです。
そもそも参議院選挙の直前に都議選が行われることが定期的にあるのですが、毎回都議選結果は参院選結果に強く連動していることが知られているからです。都議選で自民が惨敗すれば参院選でも惨敗、完勝すれば完勝となってきたわけですが、この都議選の結果をみると、参院選での自民惨敗は免れ得ないとみられます。
しかも自民党は、事前調査を通してこの都議選でもっと勝つと予期していたようです。
日刊ゲンダイのコチラの記事には、自民党が5月の時点で独自に行った(そして、永田町で漏洩し、関係者に出回っていたと報道されている)都議選調査結果が報道されていますが、その調査では、自民党はここまで負けるとは予想されていなかったのです。
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/372715#goog_rewarded
自民党調査だけでなく、朝日新聞のより直前(6月中旬)の調査結果でも、この自民党独自調査と同様の傾向がでていますから、必ずしも自民党が鉛筆を舐めて予想を捏造した…というわけではなさそうです。
https://www.asahi.com/articles/AST6G3DZ4T6GUZPS001M.html
自民党関係者がこれらの結果をある程度信じていたとしても不思議ではありません。
石破政権は確かに空前の不人気ではありますが、現下の『米騒動』のおかげで小泉フィーバーが起き、自民の支持率が都議選直前に上昇したからです。ひょっとすると自民は負けないかもしれない…と多くの関係者は認識していたわけです。
そして、その自民独自調査では自民党は現有33を上回る、38議席も獲得できるという結果となっていたのですが…今回蓋をあければわずか21議席という、予想の半分程度、17議席も少ない空前の惨敗という結果となったのです。
こう聞くと滅茶苦茶な調査だったのだ…というようにも思えますが、その調査予想と結果を見比べると、その他の政党はそれほど大きく予想を外してはいないのです。都民ファーストについては過小予測とはなっていましたが、共産については数議席、公明、立民、維新、国民、れいわ等についてはわずか0から1,2議席ずつしか外していないのです。
要するに、自民党の事前調査は、自民と都民ファーストに限っては大きく読み間違ってはいますが、それ以外の政党についてはさして間違ってはいなかったのです。
…ということは、この結果の意味するところは深刻です。
なぜなら、この結果は、自民党の参議院選挙における凄まじい惨敗を意味しているからです。
それは第一に…
購読するとすべてのコメントが読み放題!
購読申込はこちら
購読中の方は、こちらからログイン