… … …(記事全文1,913文字)石破氏が先日,テレビで消費税減税の可能性についての質問に対して発言した,次のような台詞が今,ネット上で話題になっている.
「国が何をしてくれるのかを聞くな,一人一人が国のために何ができるのかを聞け」ということをケネディが言いましたね.それは私はそうだと思っています.ですから消費税を下げる,これから先,高齢化が進むなかにあって,消費税と法人税所得税との違いは,景気の上がり下がりに左右されない安定的な財源ということなのであって,これを下げることは当面考えておりません.」
https://x.com/SF_SatoshiFujii/status/1846326558497394781
石破茂という人物を評価するにあたって,これほど象徴的な台詞は無い.
彼は,第一にケネディの言葉を引用する事を通して自分はインテリである事を国民に印象付けると同時に,第二に,自分はケネディの様に「国民には耳の痛いが真に国民がなすべき事を口にして国民から反発されるかもしれないというリスク」を顧みずに国民に要求すべきを要求するような立派な政治家であると自認しており,かつ第三に,その自認と同様の印象を広く民に印象付けようとしているのだ.
もちろん,「政府が国民を救う必要の無い様な国民が十分に安定した状況」であるのなら,すなわち,「国民の重い納税義務を国民に要求しても,国民生活も国民経済も破壊されない状況」であるのなら,「国民の重い納税義務を国民に要求する」ことが必要であるケースもあるだろう.
しかし,その要求行為が,国民生活を破壊し,国民経済を破壊するような状況であるのならばどうだろうか.ケネディならば,そのような愚かな要求は絶対にしなかっただろう.にも関わらずそのような要求を,政府権限を行使して国民に無理強いするとするなら,その無理強い脅威はただ単なる「虐待行為」だ,
石破氏はそのような虐待行為を国民に対して仕掛けようとしているのである.
そもそも現状は,国民が最も重要な選挙の争点として挙げるのが「経済対策」であり「実質賃金対策」であるというほどに国民が経済的に困窮している状況なのだ.
そんな状況では,“国民”が納税の教化義務を負う以前に,“政府”が最悪状況にある国民経済,国民生活を改善し,国民を「救済」する義務を負う.
にも関わらず,そんな状況であるにも関わらず,「自分はケネディと同じく立派な政治家だ」と自己満足でご満悦になりながら,国民に対する「重税支払い義務」を強要するという「虐待行為」を継続しようとしているのである.
これでは,子供に虐待しながら,俺は立派な親父だとご満悦となり,どや顔で「俺は子供に立派な教育をしている責任感ある,かの有名なケネディのような立派なニンゲンなのだ」とテレビで叫んでいる虐待親父と同じだ.
それは第一に,国民を虐待しながらその虐待の事実を全く理解していないという意味で…
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