… … …(記事全文1,960文字)今、アメリカ国家安全保障局(NSA)および中央情報局(CIA)の元局員で、NSAによる国際的監視網(PRISM)の実在を告発した事で知られ、その顛末が書籍や映画となったこともある、エドガー・スノーデン氏が、日本政府による、メディア各社による情報操作/言論弾圧の実情を告発する動画が、ネット上で、話題になっています。
その動画とは、コチラのもので、
「日本の報道機関は政府に対して厳しい報道は全くしていない(甘い)とお考えですか?」
という質問に対して彼が回答している動画です。
https://newssharing.net/edward-snowden2
これに対して、彼は端的に次のように回答しています。
「日本でなぜそのような事が起きているのか私は理解できるような気がします。」
つまり、ここでまず、スノーデン氏は、日本の報道機関は、政府に対して批判的な報道を全くしていない、ということに賛同している、そして、そうなってしまう理由は、自分にはよく分かるのだと言っているわけです。
「日本には独特のメディア文化があり、新聞社などで働くプロの記者は単純に現実をよく理解しているのでしょう。
あまりにも政府の行為を激しく報道すれば、例え政府が法律を犯すような行為をしたり、スキャンダルに関与していたとしても、編集長に電話がかってきて何らかの圧力がかかり、政府当局がそのメディアの問い合わせには答えなくなったり、競合するライバル会社を優遇したりするわけです。
これは日本政府が仕組んだメディア戦略です。」
つまり…
藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論~
藤井聡(京都大学教授・表現者クライテリオン編集長)