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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

イランは1バレルにつき1ドルの通航料を定め、通航を許可した船舶から徴収するとしている。自由利用が許されたスペインとは違い、日本の「出光丸」は200万ドルを払った可能性は否定できない

イランは1バレルにつき1ドルの通航料を定め、通航を許可した船舶から徴収するとしている。自由利用が許されたスペインとは違い、日本の「出光丸」は200万ドルを払った可能性は否定できない

◆〔特別情報〕
 毎日新聞は29日、「『出光丸』がホルムズ海峡通過 日本の原油タンカーで初」という見出しをつけて次のように報道した。
「石油元売り大手の出光興産の原油タンカー『出光丸』が28日、ホルムズ海峡を通過したことが分かった。日本政府が交渉した結果とみられる。サウジアラビア産の原油200万バレルを積み、名古屋港に向かっている。5月中旬に到着する見通し。米国とイスラエルがイランを攻撃して以降、日本の原油タンカーが海峡を通過するのは初めて。日本関係船舶としては4隻目。」
 この一報に関連して中央日報は同日、「『日本は通行料を払わなかった』…ホルムズ海峡を初通過のタンカー」という見出しをつけて次のように報道した。
《29日、日本経済新聞やイラン国営プレスTVなどによると、日本の出光興産の子会社が運用する超大型原油タンカー(VLCC)「出光丸」が、前日午前にホルムズ海峡を抜け出し、オマーン湾の公海上に進入した。
 サウジアラビアで積み込んだ原油200万バレルを載せたこのタンカーは、先月初めから湾岸海域で足止めされていたが、62日ぶりに航行を再開した。
 今回の通過はイラン当局が告示した「安全航路」を通じて行われ、日本政府はこの過程で別途の通行料を支払っていないと明かした。日本政府高官は「政府レベルの粘り強い交渉が収めた成果」と強調した。
在日イラン大使館は、今回の措置が両国の歴史的な友好関係に基づいたものであることを示唆した。
 大使館側はSNSを通じ、1953年に英国など西側の封鎖を突破してイラン産石油を輸送した「日章丸事件」に言及した。
 当時と同様に出光所有の船舶が通過したことに対し、「両国間の長い友情の遺産が今日まで大きな意味を持っている」と評価した。》

 「日章丸事件」については、筆者も拙著を通じて取り上げてきただけに、「出光丸」のホルムズ海峡通過は喜ばしいところ。ただし、通航料に関しては、筆者のもとに届いている情報とは若干食い違っている。
 中東情勢に精通する外国人記者は、次のように語った。
「イランは1バレルにつき1ドルの通航料を定め、通航を許可した船舶から徴収することとしている。出光丸のタンカーは200万バレルの原油を載せているため、2ミリオンドル(200万ドル)払っている可能性はある。自由利用を許可し、通航料が免除されたスペインの場合と同じというわけではないだろう」
 イランは通航料について、人民元もしくは暗号資産での支払いとしていたことが報道されていた。そこは臨機応変にドル決済も認め対応しているようだ。中央日報の記事では、「日本政府はこの過程で別途の通行料を支払っていないと明かした」ということなので、日本政府としては払っていなのだろう。ただし、出光が払っている可能性までは否定できない。
以下、特別情報である。

… … …(記事全文6,197文字)
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