… … …(記事全文5,018文字)国境から400キロメートル地点で起きたカシミール観光客銃撃事件は、支持率低迷で政権維持が危ぶまれるモディ首相側の「自作自演」「ヤラセ」「捏造」疑惑が浮上。そうでなければ軍部・警察の監視体制の不手際となる
◆〔特別情報1〕
朝日新聞は1日、「インド・パキスタン、対立深刻に 26人犠牲の『テロ』に軍事報復も」という見出しをつけて次のように報道した。
「インドが実効支配するカシミール地方で観光客ら26人が武装勢力に殺害された事件を巡り、インドと隣国パキスタンとの対立が増している。インド側は『越境テロだ』と主張し、軍事的な報復措置の可能性も出ている。核保有国同士の緊張関係に、国際社会の懸念も深まっている。
(中略)
両国の支配地域を隔てる停戦ライン付近では、両国軍による小規模な発砲事案も発生。さらに、パキスタンのアシフ国防相は4月28日、ロイター通信の取材に対し、インドの軍事的な攻撃が『間近に迫っている』と指摘。攻撃されれば対抗措置を取る方針を示した」
またニューズウィーク日本版は1日、「インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度」という見出しをつけた記事で、核保有国同士の緊張が核使用に発展する危険度について触れ、次のように報道した。
「インドとパキスタンの間で緊張が高まり、両国の核戦争への懸念が強まっている。共に核保有国であり、紛争の行方によっては核使用も懸念される両国の通常戦力は、単純な比較ではインド優位だが、それがパキスタンを追い詰める可能性もあると専門家は指摘する」
NHKも3日、「インドとパキスタン 双方が軍事演習を実施 軍事的な緊張高まる」という見出しで、印パで緊張が高まっていることを報道した。
こうした緊張状態についてロイターは2日、「米副大統領、パキスタンに過激派対策要請 カシミール襲撃巡り」という見出しをつけて次のように報道した。
「バンス米副大統領は1日、インドとパキスタンの係争地カシミール地方で起きた観光客などへの襲撃事件を巡って、パキスタンがインドと協力して、自国を拠点とする過激派を追い詰めることを望むと述べた。襲撃事件に対するインドの対応については、より広範な地域紛争に発展しないことを望んでいるとした。FOXニュースのインタビューで語った。
『われわれの希望は、インドがこのテロ攻撃に対し、より広範な地域紛争につながらないような形で対応することだ』と強調。『パキスタンが、彼らの責任の範囲でインドと協力し、彼らの領土で時々活動しているテロリストを確実に追い詰め、対処することを望む』とした。
バンス副大統領の発言は、パキスタンと襲撃事件との関連に最も率直に言及したものだ。トランプ大統領を含む米当局者らはこれまで、今回の事件を『テロ』『非人道的』などとしてインドへの支持を表明しているが、パキスタンを直接には非難してはいない」
どうやら米国は、この観光客襲撃事件の本質が何なのかをわかっているようだ。多くのメディアが、印パの緊張や核使用の危険などと、危機感を強めているが、どうも両国の裏側は違っているようだ。インド・パキスタン情勢の裏側に詳しい外国人ジャーナリストからの特別情報である。
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