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板垣英憲(いたがきえいけん)情報局 ~マスコミに出ない政治経済の裏話~

板垣英憲(政治評論家)

板垣英憲

立憲は、自民党を知り尽くしてきた小沢本部長代行の危機感を共有し、死に物狂いで選挙に臨まなければ悲惨な結果が待っているかもしれない。小沢が警告するとおり自民党は、背水の陣の時ほど、とてつもない執念を出してくる

立憲は、自民党を知り尽くしてきた小沢本部長代行の危機感を共有し、死に物狂いで選挙に臨まなければ悲惨な結果が待っているかもしれない。小沢が警告するとおり自民党は、背水の陣の時ほど、とてつもない執念を出してくる

◆〔特別情報1〕
 自民党内部に精通する情報通によると、石破首相はどうしようもないらしい。米国から「あーしろ、こうしろ」と言われれば「はいはいはいはい」、一方で中国からも「あーしろ、こうしろ」と言われると、またもや「はいはいはいはい」の連続だという。外交でもあっちだこっちだとコロコロと変わり、石破の顔色は常に、赤青黄色のカメレオン状態だといわれている。
 しかし、混乱しているのは自民党だけではない。野党は相変わらずバラバラ状態のまま、「野党一本化」の掛け声むなしく、解散を目前にしても、まとまる兆しすら見えていない。
 日刊スポーツは7日、「小沢一郎氏に『お願いしている』立民が衆院選総合選対本部会合開催「一丸となり勝利へ」野田代表」という見出しをつけ、国会内で開かれた立憲民主党の総合選挙対策本部初会合の模様を次のように報道した。
「本部長を務める野田佳彦代表は『いよいよ解散ということで、フル回転で頑張っていかないといけない。私も代表就任後、首都圏の新人や元職などの、朝の街頭のお手伝いをなるべくするようにしたが、私だけではとても手が足りない』と述べ、出席者に協力を求めた。その上で『(衆院選に向けては)どうしても調整することがいっぱいある。小沢先生には個別にお願いさせていただいている』と述べ、本部長代行に就任したベテランの小沢一郎衆院議員に、候補者調整について対応を依頼していることを明かし『一丸となって勝利に向けてまい進しましょう』と述べた」
 しかし翌8日の朝日新聞は、「立憲・小沢氏、野党の候補者一本化『魔法でも使わない限り難しい』」という見出しをつけて次のように報道した。
「■立憲民主党・小沢一郎総合選挙対策本部長代行(発言録)
 (自民党が「裏金議員」の比例重複立候補を認めないことについて)なおさら自民党は頑張るわな。それが強いんだよ。日本人はそういうのに弱い。人間関係、情緒的な関係で投票する。だから情緒に訴えて一生懸命やった方が、日本では強い。
 自民党はスキャンダルで選挙やって負けたことはない。マスコミが何を書こうが、誰が何を言おうが、一生懸命だからスキャンダルの時はたいがい勝っている。
 (立憲が呼びかける野党各党の候補者一本化は)明日(9日)解散だもの。魔法使いでもない限り、難しいんじゃないか。しょうがない。解散してからなんて、できっこない。(野田佳彦代表の新執行部発足から)2週間あったんだから、その間にできるだけのことをやらなくちゃいけなかったんだ。(記者団の取材に)」
 総合選挙対策本部初会合での憮然とした小沢の顔は、危機感のあらわれだ。立憲民主党は、この自民党を知り尽くしてきた小沢本部長代行の危機感を共有し、死に物狂いで選挙に臨まなければ、またもや悲惨な結果が待っていることになる。

… … …(記事全文5,363文字)
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